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ZBrush!core! [雑記]

最近の記事でも軽く触れましたが、アマチュアモデラーのデジタル原型率は日増しに上がる一方な気がします。
特にメカ系はその恩恵に預かる部分が多いですので、何年も前から一部メカ系ディーラーさんを筆頭にデジタル化が一般化してきていました。そしてここ2〜3年、キャラ系の原型にもものすごい勢いでデジタル化の波が押し寄せています。

粘土をこねるような感覚でモデリングができるので、フィギュア原型にぴったり!という触れ込みで瞬く間に普及していっているのが、"ZBrush"というソフト。その廉価版である"ZBrush core"を使ってるディーラーさんがだいぶ多いようですね。
となるともちろん自分も試してみたくなるわけですが、3DCGには過去何度かチャレンジしては挫折…を繰り返してきていて、自分としては結構鬼門でした。

しかしZBcoreはムズカシイ3D知識なしでも、それこそ粘土感覚で扱える…らしい、ということで興味を持っていたところ、ウチのディーラー主である友人も導入してがしがしトライしてるのを見ていたら俄然その気になってしまい、勢いでソフトとペンタブをまとめてお買い上げしてしまいました。

…というのが、約1年前の出来事です(笑)。

当時、初のフィギュア原型チャレンジにひと区切りつけつつ、経験としてもう1作はパテの盛り削りでがんばろうと思いながら、並行してちょっとデジタル原型も勉強してみようかな、なんて思ってたのです。

ところがまぁ、案の定、元来手の遅いわたしのことですから、アナログ原型でフィギュア作りながらお手つきキットをちまちま進め、その上さらに未体験の3Dソフトを習得するなんて器用なことができるわけもなく、ちょびっとチュートリアル的なところをかじっただけで放置していました。

で、その後どうにか自作フィギュア2体目のトライも一段落して、そろそろ何か新しいこともやりたいなー、というところで、お勉強を再開してみることに。
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ネットに親切丁寧な入門動画がいくつも上がってるので、それらを見ながら基本機能からあれこれと試したり。なかなかそう上手くはいかないんですが、とりあえず楽しいです。

なによりアナログと比べて、アンドゥが効く、乾燥待ちがない、細部の作り込みが容易、というのは相当なメリット。もちろん、いざ立体として出力する段においてはいろいろまたハードルがあるわけですが、前段階ではいいことづくしです。
とはいえ、ツールとして自在に扱えるようになるまではまだまだ道のりは長いのですけど。

なんてことをやってる一方、若干迷いつつも、次なるお手つきキットはこれ!と定めました。
例によってどうなるか分かりませんけど、乞うご期待!ということで、ではまた次回。
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SDイクストル:完成 [SDイクストル]

突然ですが、WFディーラー「HALCYON」さんのSDイクストル、完成です!!

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言うまでもなく、「PATLABOR2 the Movie」クライマックスシーンに登場する敵メカです。

まったくもって唐突ですが、ちょっとやる気を出しまして。
先日完成したカヅキ先輩フィギュアとか、その前のイングラム2号機ヘッドとかに共通してるのは、「気になるとこはありつつも完成させてみればそれなりに見えるし楽しい」ってこと。

いつも見て下さってる方はご存じの通り、作ってる自分にしか分かんないような細かいところにこだわりすぎていつまでもいつまでも完成しないお手つきを増やし続けているわけですが、とりあえず塗って組めばそれなりに見えるし、細かいとこ気にならないし、別に手を抜くとかじゃなくて自分に出来る範囲で「完璧を目指すよりまず終わらせろ」をちゃんと実践していきながら経験を積むことで技量も上がっていくんだ、ということを、似たようなコトを散々言っておきながら最近やっと実感として理解し始めたのです。

WFを終えて若干燃え尽きながらも、いつも通りのWF直後の模型熱の高まりに乗じて、ちょっとスタンス変えてキットに向き合ってみようかなと。

購入したのは2013夏のワンフェスなので、すでに6年前なんですが…。
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お手つき歴としてはウチでも最長クラス。

当時ここまで仮組みして、そこで止まってました。
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リボルテックのリボジョイントを使用する形で脚部は可動式。
SDなので全体にデフォルメされてるのはもちろん、各部はかなり独自のアレンジが加えられています。その辺、設定資料と見比べるとまたいろいろ弄りたくなってきますが、ぐっとガマンしてキットをそのまま生かして完成を優先します。

実際かけた時間としては自分的にはかなりの最短コースではないかと。
ここ数日でぶわっとゲートとパーティングラインをざっくり処理。
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デジタル原型のキットですが、当時はまだ3Dプリントなんて一般的でなく、切削系の3D出力によるメカ系モデルが一部ディーラーさんから出ていたような時代でした。
なので、積層痕ならぬ切削痕が曲面を中心に結構出てしまってて。これを全部ヤスって処理してたらまた何年かかるか分かんねーぞ…ってことで、ほどほどで切り上げて塗っちゃうことにします。

ぶわっと。
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吹きました。
先週の修羅場のあとお手入れが至らなかったのかエアブラシがエアを吹かなくなってて焦ったりとかトラブルもありましたが。マスキングの至らないところとか、処理が足りなくてマスキングに盛ってかれたところも一部ありつつ、細かいコトは気にしない!!!

SDながら、パーツ点数は意外と多いです。
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それ故に、組み上がると小スケールながら見応えのある造形。

ブキヤのD-Styleイングラムと並べられるサイズになってるので、遊んで楽しい。
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この土日で完成に持ち込むことを最優先しましたので、さすがにもうちょっと手を入れたいところもあるんですが、こうして形になってしまえばやっぱりそれなりの仕上がりには見えるもので。
このぐらいのペースでいけば、諸々のお手つきキットも早々に完成しちゃうのでは!?
…なんて、そううまいこといくわけありませんけどね。

何にせよ、自分としてはかなりのスピード完成です。
1週間のうちに2つももけいが完成してしまいました。快挙。
(繰り返しますが6年越しだけど…)

良い流れが出来てると思いますので、この感覚を維持していきたい所存ですがはてさて。
ではまた次回。
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ワンフェス2019冬・パトレイバー系レポ [雑記]

さて、恒例のまったく参考にならないWFパトレイバー系レポのお時間です。
といいつつ、普段の工作記事よりアクセスあったりするんですけど(笑)。

今回、いつもよりパト系多かったような気がしますが、どうでしょ。
たまたま発見できたディーラーさんが多かっただけなのか実際多かったのかは分かりませんが、自分としては初見の出展がいくつかあって嬉しかったです。

まずはこちら。
「rebuild+」さんの、SDクラブマンハイレッグ。
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数日前に告知ツイートを見て一目惚れ。SD系レイバーはあんまりないので、これは要チェック!と思ってたアイテムです。購入させて頂きました。
ブキヤのSDイングラムと絡めて楽しめそうじゃぁないですかね、なんて。スケール合うか分からないけど。

「ファニバニともったらけずるのおまけのいちにち」さん、1/60イングラム。
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全然存じ上げなかったディーラーさんからこういう出展があると「うぉっ!?」ってなります。
ケレンの効いたプロポーションがなかなか素敵ですねぇ。売り切れでした。

レイバー系ではいろいろと実績のある「EBO」さん、1/72イングラム旧OVA版。
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旧OVA版にしてはやけに角張った造形で、プロポーションにもちょっとクセが強めのアレンジが見て取れますが、コックピットなど各部の可動が仕込まれててなかなかの力作。
当然のようにデジタル原型らしく、時代ですな…。

「ナイトウモデルズ」さんの野明。
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かなりちっさいスケールながら、精密な造形が素敵でした。

そして、個人的に今回一番の注目だったのがこちら。
「FHI VS J@XA」さん。1/144のC4ヘルダイバー輸送機&ヘルダイバー降下形態。
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これも事前の告知ツイートを見て、カッコイイ!欲しい!と思ったものの、いざ現物を拝見したらC4のボリューム感にこれはちょっと持て余しそう…と断念してしまいましたが、素晴らしい出来。

さらに、1/144のヘルハウンドも。
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商品は3D出力品ママということで、これもまた時代か…と。精密ディティールがそのまんまキットになってて、さくっと組めてしまいそう。
元々スケールモデル系のディーラーさんらしいので、リアル航空機としての模型化を意識されているのでしょうか。設定にはないボディー直下のランディングギアが造形されてて、劇中と違うのが気になりますが、まぁ取り付けなければいいだけですかね。
ヘルハウンドの方は1機お買い上げです。

そして毎度おなじみの「道楽模型堂」さんは、ピースメーカーとサムソンの再販。
サムソン用の武器単品での出品もありました。
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以前の出展アイテムを買わせて頂いたまま全然作れてないのが申し訳ない…。


他にドール用の衣装なんかもあったらしく、いくつものディーラーさんがパト系アイテムを出展されてまして、30周年だからですかね!?と思いつつ。何にせよいろんなアイテムが見られるのは喜ばしい限りです。

てなわけで、色々お手つきを抱えてるから購入は控えようかな…と思ってたのに、魅力的なキットに出会ってしまったら仕方ないよね、と買ってしまったので、どうにかペース上げて頑張りたい所存ではありますが、まぁそう上手いこといかないのもいつものことです。

どうなりますやら…ってとこで、ではまた次回。
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カヅキ先輩2-3:完成!!&WF出展 [1/8 仁科カヅキ(TSver.)]

あけましておめでとうございます(遅

そんなこんな、音沙汰の無かった間何をしてたかといいますと、昨夏のWFで原型を展示した1/8カヅキ先輩を今回のWFで完成品として再び出展すべく、イングラム2号機ヘッドが完成した昨年末以来、日々あくせくしておりました。

で。

"KING OF PRISM -PRIDE the HERO-"より、1/8仁科カヅキ(THUNDER STORM ver.)完成です!!
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いや〜、今回も長い戦いでした…。

記録写真をひもときますと、着手は2017年9月。
もはや年単位でひっぱるのがお家芸みたいになってますが…(^^;
さんざん時間をかけておきながら、毎度ながら出展にはギリッギリというていたらく。
前日から塗装を始め、完徹してようやく完成したのは当日朝の6時でした。

とはいえまぁ、なんだかんだで時間かけた分だけ、技術ないなりにレベルアップはできてるかと。
前回展示状態と今回の塗装前最終形態の比較です。
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分かりにくいですが、でっちあげだったパーツがちゃんとしてたり、各部がよりシャキッとしてたりします。

一度そこそこ形になったところから、今更かよ!?っていうパーツ分割で造形精度をより上げたりなんかして。
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分割箇所を処理したら、片脚の長さが変わってしまって一瞬頭抱えたものの、結果としてむしろ、当初イメージしてたポージングが例によってズレてきてたのがちょうどよく補正できて怪我の功名感あったり。

前作の余剰パーツをベースに、盛り足してそこそこそれっぽくなってたフェイス周りは、WF3日前になってさらに盛って削って、とかやり始めたのもギリギリになった原因の一つですが、より設定寄りになったかな…とは。
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同キャラですが劇中設定で2年成長してる分、設定に合わせて少し面長にして、大人びた印象が出せたらと。まぁ、技量に照らせばよく出来たんじゃないですかね。

あっちこっちにヤスリ傷が多々残ってるのは分かりつつ、時間もないので割り切って塗装しちゃう。
この辺の割り切りは、イングラム2号機ヘッドでちょっと学んだ部分かなと思います。作ってる自分からすると気になっちゃうけど、いざ塗って組めばそんな細かいところ気にならないでしょ!的な。

というわけで必死で塗装しますが、ベースが白なので、イングラムと同じくとにかく発色しないしパーツごとの色は揃わないし…。
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どうにかこうにか完成させて、いざ展示!!
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ディーラー主の友人は例によってアイマスのフィギュア、同キャラ4連作。

さすが、広大な幕張メッセの一角に飾ると、細かい傷どころかいろんなアラもまったく目に付きませんな!!ってことで佇まい勝負で。

今回はブース配置が良かったのか、前回とは比較にならないくらい多くの方に足を止めていただき、写真撮ってくれるお客さんも多くてありがたい限りでした。
どちらかと言えば女性ファンの多い作品のキャラなのでやっぱりリアクションしてくれるのは女性が多いのですが、今回はいままでになく男性が反応してくれる割合が高かったのも嬉しく。劇中でも男性ファンが多いってことになってる仁科カヅキ先輩ですから、まさに原作準拠。

閉会間際には、同原作で活動されててお知り合いになって久しいディーラーさんの新作と並べて写真を撮らせて頂きました。
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作品知ってる方にしか通じないでしょうが、この合わせで撮れたのがめっちゃくちゃ嬉しくてですね…。こういう作品同士のコラボができるのって、作り手冥利に尽きるところあります。
出展されるのは当然知ってたので、なんとか並べさせていただくチャンスがあれば…と、それだけを励みにギリギリで頑張ってたので、実現できてほんとに良かった。


そんなこんなで、WF2019冬に出展しました(事後報告)。


ちなみに、貧乏性なもんで、やむを得ず接着しちゃうパーツ以外は基本的に可能な限り後でバラせるようにしておきたい派で。
完成後もここまでバラせます。
20190211_KadukiTS_8.jpg
これを見ても、前作のフィギュア原型チャレンジより大幅にパーツ点数が増えてるのが分かりますし、造形的にも格段にフクザツになってる。
結果的にクオリティがどうかというのはまぁご覧になった方それぞれ感想があるでしょうけど、フルスクラッチのキャラクターフィギュア、2作目でこれはだいぶ頑張ったよ!?と自画自賛。

そして、出来を評価される嬉しさってものもありますけど、それとは全然別に、展示した作品を目にとめて「わぁ〜!!」って喜んでくれるひとがいるってことは、とても幸せです。
その幸せをたくさん味わえたので、今回のWF、楽しかったです。


さて。
また一つ長いお手つきにケリがついたところで、フィギュア原型チャレンジの次があるのかないのか?次に日の目を見るのはどのお手つきキットなのか?あるいはまたしても新たなお手つきを生み出すのか?と、久々に主のいなくなった工作卓を見ながら思案しつつ、余韻に浸りながらしばしの休息です。
ではまた次回。
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