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零式ヘッドモデル-6:操作ギミック・改、と設定考証 [彩工家 零式]

前回ver.3まで試作した操作ギミック周りですが、やはりどう調整しても根本的に摩擦係数が高すぎてうまく動きません。分かってたけど。

そんなわけで、極力シンプルにしたかったのですがやむを得ずプランBです。
20200628_zero1.jpg
かみ合わせがすぐ分かんなくなって設計ミスをやらかすので、キットパーツもCAD上にそれらしく再現して位置関係を把握します。
で、ご覧のとおりなんかヒンジっぽいものがたくさん…。可動部が増えるとガタつきや破損のリスクが桁違いに増えますんでドキドキです。

で、出力。
20200628_zero2.jpg
パーツ数に比例して手間と不安も。

そして仮組みしたらまぁ、またしても初歩的な設計ミスで、突き抜けてはいけないパーツを可動軸が突き抜けることになっていました…。
要修正ではありますが、問題なく出来てたトコは上手くいきそうな予感も…あったりなかったり?


でね。

さんざん試行錯誤してて今更なんですが、そもそものフェイスオープンギミックについてふと疑問が。
顔面がガショッと前方にせり出したあと上下に展開する仕組みなワケですが、このキットだとその際に中の目玉本体も一緒に前にスライドします。この動き、果たして本当に要るのか…?と。

開閉のクリアランス確保のためにカバーパーツがスライドするのは分かるんですが、中のセンサー本体が一緒に前に出る必要はあるのか否か、って話です。設定資料を見返しますと、動くとは書いてないし展開後も目玉は元の位置にありそう。もしかして、中の目玉は固定なんじゃ…!?!?!?

劇中描写は真っ正面で全っ然分からないため、各種画稿や既存の立体物を片っ端から見てみますが、目玉が見えるのはフェイス展開時だけなので、閉じてる時との位置関係はやっぱりどうにもよく分かりません。
ただ、設定画通りだとすると顎と目玉の間にかなりスキマが空いちゃうはず。そこまでスカスカに見えるものはないので、設定上の構造はさておき展開時の見栄えを考えると、やっぱり目玉も一緒に前に出るほうがよさそうですかねぇ。
なにより、今更目玉は固定ですってことになると困るんですけど。

とまぁ、グダグダ言っといてなんですが、このままいきますー。
一時はどうしようかと思ったけど問題なさそうで一安心。

ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-5:操作ギミック試作 [彩工家 零式]

造形的にはアレコレまだ微調整が(自分のせいで)必要なとこが多々ありつつ、前回記事の後でまたしこたま熱して曲げて冷やして…を繰り返した結果、とりあえず一旦これを「正」としよう、ってトコまでは来た気がするので、ギミック周りを進めることに。

目玉の開閉ギミック自体はとっくに出来てはいるので、パーツの歪み矯正に伴う干渉部分の調整とかは別として、機構に問題はありません。どう動かすか、です。
何度か書いてるとおり、光造形用のレジンは強度に不安がありますので、負荷のかかるギミック部に使用するにはリスクが高いなと思ってました。ので、プラ板工作でがんばるしかないかー…と着手したものの、ほどなく挫折…。

おとなしくFusion360を起動です。まぁこの設計からなんとなくどういうことをやろうとしてるのかはお分かりになりますかね。
20200621_zero1.jpg
こういうの、手作業のプラ材工作だととてつもなく手間がかかる割に精度が出ないもんで、ここはデジタル設計+3Dプリントの力を借りてもいいんじゃないか、というかそうせざるを得ないのではないかと。

上の画像のデータで一旦出力してサイズ感など見た上で試作ver.2がこちら。
20200621_zero2.jpg
なんでしょ、今まで以上に3D CAD"らしい"使い方な気がします(笑)。

出力はいつも通りAnycubic Photonです。
20200621_zero3.jpg

3Dプリンタとしては入門機レベルの精度とはいえ、へっぽこモデラーが拙い技術でプラ材をあれこれするのとは次元の違うクオリティのパーツが現出するのは何度見ても感動。
20200621_zero4.jpg
つくづく思うんですが、ほんとにPhoton買って良かったなって。
完全アナログ派のモデラーさんにはハードル高いかもですが、3D造形がイヤじゃなくて住宅事情が許すのであれば絶対買った方がいいです。って、友人にさんざんオススメされながらも「え〜…でもな〜…」って思ってた自分が手の平返して言うんだから間違いありません(笑)。

で、試作ver.2でキットパーツとの合いを見ながら、設計ミスの修正も含めてさらに調整。
20200621_zero5.jpg

出力したver.3を組んでみたのがこちらです。
20200621_zero6.jpg
もちろん機材の性能もわたしの技術も足りませんので、出力品がそのままパチピタとはいかないのでヤスって削っては必要ですが、とりあえずキットパーツに組み込むことは出来ました。

肝心の可動はといえば…。う〜む…。
なかなか机上の空論通りにはいかないというか、極力シンプルな構造にしたかったので少なからず無理のある設計なのは分かってはいましたが、どうにもシブくてスムーズにはいきません。
とはいえ、想定通りに動かないワケでもありませんので、微調整でどうにかなる範囲な気も。ガッチリ固定してやればもうちょっとマトモに動くはずなのですが、試作品の仮組みなので接着して後戻りできない状態になるのは困るのでテストにも限界があります。
塗装工程とかも考えると、ある程度きっちりと固定できるけど分解も可能なようにしておく必要があるのは間違いなく、そうなるとそれはそれでまた構造が複雑化してしまうし…。悩ましいところです。

しかも薄々勘づいてはいたのですが、これ構造からちゃんと考えておかないと「組み立てられない」ことになりかねません。ギミックを仕込むことを想定してないキットを改造してる以上は当然なのですが。
もはや立体パズルを考案してるような気分になりますが、そもそもキカイの設計ってこういうことなんだろなー…とか思いながら、機械工学の専門知識があるわけじゃありませんので、各部の強度がホントにこれ大丈夫なんだろうかと不安を抱えつつとりあえず形にしていくしかないですね。

現状を踏まえて、試作ver.4(今度こそ本番…か?)に反映しましょう。
ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-4:ギミック調整と歪みの把握 [彩工家 零式]

久々に検証してあれこれ要調整箇所が判明していますが。

まずは、薄々勘づいていましたが目玉の開閉ギミック用のヒンジ、操作ギミックを仕込むに当たってはちょっと邪魔になりそうです。もう少し脇に寄せたい。
てことで、修正しました。
20200616_zero1.jpg
支持部の根本は強度重視でガッツリ接着してたんで破壊も覚悟してましたが割とキレイになんとかなりました。
その上でこの左右に渡してある真鍮線も邪魔な気がするので、真ん中を空けるためにはヒンジを左右それぞれに対称に配置するのがいいかなーと思ったりしてますが、「片持ち」になるといっそう精度が落ちるので悩ましいところ。元々そのつもりで右側も準備工事はしてたんですが併せて一旦撤去してます。一考中。


で。
内部の支持パーツの角度を弄ったのに伴って、顎の位置関係を改めて調整。
20200616_zero2.jpg
例によって、ヤカンの湯気で蒸してからぐいっとやりながら流水で冷やす強引手法。どうにかこうにか顎のセンターを出し直したら、左右で上端ラインの高さが揃いません…。下端のエッジも左右違う気が。

もともと顎パーツは成形不良気味で歪んでたのを強引に曲げて整形したうえ、がりごり削ったりもしてますので、もはや歪みの原因が造形なのか複製なのか自分の加工なのか分かりゃしません。
ただ、更なる修正が必要なことだけは確かです。


で、どうも顎と頬ダクトとの位置関係が左右でうまくバランスとれないなーということでさらに検証。
20200616_zero3.jpg
ふむむ…。
これまた散々弄ったあとなので原因は特定不能ですが、現時点ではどうも右頬側のダクトが若干長いうえに角度も微妙に違っています…。
そして内部ギミック基準でセンターを合わせると耳の辺りも左右のバランスが気になりますが、これは組んでしまえば分からなくなるかな。

ついでに前頭部。
20200616_zero4.jpg
こちらはチリ合わせなども含めてもうちょっと整えてやりたい気がします。

そんな感じでなかなか進みませんですが、こういう細かいすり合わせの繰り返しがこの大型キットの醍醐味でもあります。
ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-3.5:現状確認と微調整など… [彩工家 零式]

久々の完成品を得て気をよくして、こっそりお手つきキットを増やしたりしております。

さて。

同志が励んでいるので、久々引っ張り出して参りました零式ヘッド。
20200614_zero.jpg
かれこれ半年以上のご無沙汰。
前回ナニをドコまでやったっけな…っていう確認からです。

いちおう基本的な開閉の構造自体はそれなりに出来上がって、これをどう動かすか、が次のステップになりますが、ガショガショ弄ってみるとどうも動きが鈍い…。
変に引っかかったりしていまひとつスムーズではなく、手で動かしてる分には色々誤魔化されてどうにかなってるものの、何かしらの機構であれこれするには調整が足りてない模様です。

そもそもが、アナログ造形のキットにアナログ目分量でギミックを仕込んでますので、「精度」とは対極にあるような仕上がりですから地道に弄っていくしか。
キットの時点で「プラ材で自作してね」ってことになってる「丁の字」の支持パーツの垂直が出せてないとか、仕込んだ開閉ギミックのヒンジが干渉する内壁の削りがギリギリ足りてないとか、あれこれ弄ってちょっとマシになってきました。

クローズ状態で顎を支える頬内側のダボもかみ合わせが今ひとつなんですが、そもそもこれって位置合わせのためにひとまず残してるけどナシでいけるようにしてあとで切除するつもりだったような気が…、とかとか、昔の自分がナニを考えてたのかを思い出しながら。

パーツ触ってない間もギミックの構造についてはずっと考えてはいまして、いくつか案はあるもののどれも一長一短で悩ましいなーと思ってる次第ですが、そろそろ何かしら試作してみないと前に進まないかなって感じです。


以下余談。
自粛モードの巣ごもり消費によるものか、流通の滞りがあるのか分かりませんが、一部模型系のマテリアルが店頭で品薄になってたりしますね。店をあちこち回ったりは憚られるけど通販だと送料の方が高かったりと悩ましい中、お手つきプラモ用のセミグロスブラックが入手できず困ってました。
で、あれこれした結果ちょっと手違いがありまして…。
20200614_semigrossblack.jpg
3本もどうしよって感じです(笑)。

折しも塗装しづらい季節になりました。
塗料の用途はおいといて、ここはおとなしく零式のギミックを弄るべし、ということでしょうかね。
ではまた次回。
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コブラ-15:完成!! [1/24 コブラ427(榊清太郎仕様)]

ということで、完成写真です。

モノグラム1/24キットベース、シェルビー・コブラ427(榊清太郎仕様・劇場版)。
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なんで劇場版かといえば左ハンドルだからです。
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おやっさん(私服ver)も乗車しております。衣装はTV版設定合わせ。
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例によってほとんど見えない内装にはこだわらない主義ですがまぁそれなりに。
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さすがに指2本折れたママは気分悪いので、塗り忘れてたグローブの塗り分けついでに、テストパーツを移植してちょちょっと直しておきました。

オープンカー状態。
TV版では南雲さんを助手席に乗せてるシーンがありましたね。
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特徴的な4本出しマフラーや灯火類は3Dプリントの自作パーツに置き換えました。
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出来はともかく、デジタル設計のいい練習になりました。自分としては満足。

そしてこれもこだわらないけどそれなりに初挑戦してみたエンジンルーム。
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キャブレターは新OVA版の劇中カット合わせで、これも自作3Dプリントパーツです。
パイピングは完全に雰囲気だけ〜。

と、いうことで完成しました。
長い長い放置期間を経てるとはいえ、再着手してからは自分としてはわりとよいペースだったのではないかと思います。CADの勉強とかもしたし。
ただカーモデルの命ともいうべきボディの仕上げをテキトーに済ませたのは反省点ですね…。その分、フィギュア込みでの完成、ということにしています。

『じゃぁあとは頼んだぞ』「おつかれっしたー!」ぶ〜ん…
20200607cobra8.jpg
同スケールの過去作と並べてみました。
やっぱフィギュアがあると、車両だけよりも世界観がぐっと深まるというか引き立ちますねぇ。作ってみて良かったデス。

さて、お手つきひとつ解消!なのですが…。
ひとつ減らしたからひとつぐらい増やしてもいい計算…!?

ではまた次回。
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コブラ-14:延長戦・フィギュア制作3 [1/24 コブラ427(榊清太郎仕様)]

コブラ427のドライバーとして、1/24スケールで榊のおやっさんフィギュアを作るチャレンジ続き。

サフ吹いたパーツを申し訳程度に表面処理して塗装に入ります。
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どうせ細かいとこは見えなくなりますしね。

で、塗れました。
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まぁヨレヨレなところはありますが、このサイズなんで遠目に見ればまったく問題なし!
なんですが、落として右手の指先がちょっと折れてしまいました…。やっぱ3Dプリント用のUVレジンは硬い分折れやすく脆い…。安心して扱うにはウレタンレジンとかに置換したほうが良さそうですね。
でもまぁ、またリカバーし始めると終わらないので、ひとまず完成を目指します。

組み上げまして、さっそくコブラにご搭乗いただきました。
20200606cobra3.jpg
うひひ。いい感じじゃあないですかね。

フィギュアを載せる関係もあって幌は接着してないので、オープンカー仕様も楽しめます。
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フロントガラス越しに1枚。
20200606cobra5.jpg
コンパクトなコックピットに若干窮屈めに収まる感じ、バランス的にもちょうど良く仕上がってる気がします。しかしこのコブラ、ハンドルでかくない?

てなわけで、得意の完成直前に破損するやつをやらかしたのでちょっとしょんぼりしていますが、ひとまずこれで完成ってことにしましょう。気が向いたら直す!
これ以上壊れる前に、ちゃんと写真撮りましょうかね(笑)。

ではまた次回。
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コブラ-13:延長戦・フィギュア制作2 [1/24 コブラ427(榊清太郎仕様)]

コブラ427のドライバーとして、1/24スケールで榊のおやっさんフィギュアを作るチャレンジ続き。

前回のテストプリントを踏まえてサイズなど調整してセカンドトライ。
20200603cobra1.jpg
いい感じで収まってるのではないでしょかね。
これを元に、腕の角度などさらに微調整していきます。

データ上はこんな感じ。
20200603cobra2.jpg
出力前提なので、データ上で着色する意味はないんですが、やっぱりざっくりでも色付けるとイメージ湧くしテンションも上がります。

三度目のプリントで本番テイク、のつもりでサフ吹きました。
20200603cobra3.jpg
やー、もちろん超絶技巧でこれを手作業でできちゃう方も世の中にはいるんでしょうが、自分には絶対無理。このデティールが自宅で手に入るって、デジタルモデリング+3Dプリントの革命感半端ないですわやっぱり。しかも3万円ほどで買えちゃうAnycubic Photon無印でこれですから、機材によってはさらにって話です。

前回も載せましたが、手とかこのサイズですからね。
20200603cobra4.jpg
サフをごってり吹いちゃってるのと、どうせ極小サイズだしとモデル自体だいぶテキトーなので粗いですけど、ちょちょっとやればさらに精細になるはず。こんなのパテで作ってたらいつまで経っても終わる気がしません。

てことでいい感じにできてる気がしますので、あとは色塗れば完成ですよ。
フィギュア塗装は筆塗り…っていうイメージがありますけど、うまく出来る気がしないのでエアブラシと筆の使い分けに悩むところです。スケールでいえば1/35に比べたら5割増しで簡単なハズではありますが、経験値のない分野なので前途多難な予感も。


そして余談ですが、前から考えてはいたのと同じ事をたまたま最近とある模型ブログでも見かけたのでやってみました。元箱をカットして完成品サイズに合わせた収納箱を作るっていうヤツです。
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箱のビジュアルは多少犠牲にはなってしまうものの、捨てずに生かせるしナカミも一目瞭然だしジャストサイズでコンパクトになるしで、いいことづくめですね。
まぁ今までこんな作業が必要になるほどウチにはプラモの完成品がなかったのですが…これはイイので今後もやっていきたいと思います。

ではまた次回。
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