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零式ヘッドモデル-14:また調整からの再考察 [彩工家 零式]

再開。

何度弄っても開きすぎてた前頭部と、いまいち開き切らなかった目玉カバーのヒンジ調整。
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開き角としてはだいぶいい感じじゃないでしょうか!

初期に比べて動作もぐっとスムーズになってきましたので、引き続き毎日カシャカシャ遊んでしまう。
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顎に干渉する左右の頬ダクトもだいぶ広げて削ってクリアランスを確保しましたが…。
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閉じた時にはその分スキマが目立ちます。当然ですがこればっかりは仕方ない。
そして熱してクセ付けた部分がどうも戻りがち…。おとなしくガッツリ加工したほうがいいでしょうかね。

垂れ下がり気味になってた顎は、ヒンジ部にスプリングをかけて対処。
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テンションがかかって微妙な遊びがなくなった分、ちゃんと閉じますが開く時にも影響が出てはしまうのでその辺はもうちょっと詰めていきます。

てことで再度動画!

どやぁ…。


で、懸案の。

ある意味では劇中最も印象的なこのカット。
20200729_zero6.jpg
これと見比べるとキットは目玉の位置が高すぎる、という同志の指摘が。
言われてみればその通りで、実際に目玉位置を下げた作例を見るとぐっとこのカットのイメージに近くなっています。しかも顔の真ん中に一つ目、という異形感がより強まって、印象もだいぶ変わるのが分かります。
なるほどな〜…と。

ただ結論から言ってしまうと、ウチではやりません。てかムリ(笑)。
上の内部ギミック画像を見ていただければ分かりますが、ウチの現状のセッティングでは目玉を下げると顎に干渉します。そして目玉の前後可動をギミックの要にしていて顎と完全に連動させているため、目玉の位置を変えるとなると可動ギミックがまるっとゼロから作り直しに…。
この辺はしがらみなく位置を調整できる差し替え変形のほうが自由度は高いですね。

あと自分が気になるのは、閉じてる時との「目線」の位置関係です。
20200729_zero7.jpg
このカット、バイザーのV字の切れ角がすごく深いのでなんとなく合ってますが、それでもまだ中の目玉のほうが低い。これも差し替えなら気にならない部分かと思いますが、完全変形となるとやっぱり気になってしまいます。とはいえ本編がずれてるんでずれてるほうが本編準拠といえばそうなんですけど。
で、この目線のつじつまが設定だとどうなっているかというとですね。「フェイスオープン乃図」をよくよく見ますと、なんと「3」と「4」で目玉の高さがしれっと変わってる(笑)。


ついでに、一度は割り切った「目玉は前に出るのか問題」ですが、これも「フェイスオープン乃図」を改めてPC上で重ねて透かしたりして厳密に検証したところ、目玉も含めて顔面が前に出てその後全部まとめて後ろにひっこむ(その際なぜか目玉の位置が下がる笑)、のが設定上の動きだという結論です。ただ前に書いた通り、劇中でひっこむところが描かれてないんでそこは今回はオミットしますけど。現状のギミックで顔がもっかい引っ込むようにするのはカンタンなんですが、そうすると顎と目玉カバーも閉まっちゃうのです…。


とまぁそんな感じですので…、諸々踏まえて目玉の位置関係は弄らず現状のまま行こうと思います。

ただ今回の指摘を受けて、だいぶまた設定やら本編カットを見返しました。
もちろんこれまでも何度となくあれこれ見てたんですが、ギミックのための可動のつじつま視点でしか見てなくて、劇中イメージだとかプロポーションについてキットのバランスとの差異を全然考えてなかったんですよね。

改めていろいろと見てみますと、敵役ということもあってかなり悪人面に描かれている設定に輪をかけて異形感マシマシで不気味さが表現されている劇中の作画に対して、キットがかなりプレーンでスッキリとした造形にアレンジされているのがよく分かります。それがこのキットの「イケメン感」の正体でしょうか。それでいて零式っぽくないわけでは全くなくて、かつカッコ良い。
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キットのアレンジだと、ちゃんと「イングラムの後継機として篠原重工が開発した機体です感」があるような(笑)。野明の言うとおりたしかに冷静に考えたら警察用レイバーとしてはデザインが凶悪だもんね。

最近の立体物でいうとコトブキヤD-styleのがなかなか良かったのは、SDのアンバランスさが零式の異形感とマッチしてたってことでしょうか。そして当時モノの海洋堂のソフビなんかはだいぶ異形よりに仕上げられてますね。
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コレ入手してたの忘れてましたが発見。代わりにロボ魂版の零式が見つからない…。
常々、いまひとつ特徴に欠ける新作プラモにあーだこーだ言ったりしてますが、「こういう解釈です!」っていう個性がハッキリしてるほうが立体としてはやっぱり魅力的な気がしますな。


さて。
検証の結果としてやっぱりここはちょっと手を入れさせて頂きたいかも…って部分はあるにはあるんですけどまずはバイザー可動をなんとかしないと造形のことが考えられません。
なんとな〜く機構のイメージは固まりつつあるんですがとりあえず試作してみてからが勝負ですね。どうなりますやら。

ではまた次回。
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一回休み [雑記]

零式ヘッド、仮組みできてカッコ良さに大満足してたところに同志からの爆弾投下でアレコレ考え中。てことでちょっと一息入れて。

旧1/60の零式パチ組みを引っ張り出してきたりなんかして。
20200725_pat60_1.jpg
これもカッコイイなー。

毎度言ってますが、旧1/60のプロポーションは思い出補正込みながらとても好きで。
イマドキのトレンドとして大抵みなさん脚を伸ばしがちなんですが、それはそれでスタイリッシュになってカッコイイんで否定はしないものの、元のバランスのちょっと鈍重さがある感じもまたレイバーらしいんじゃないかなって思ってる派。

シリーズ後半アイテムってことでだいぶ出来の良いファントムなんかも出してきたり。
20200725_pat60_2.jpg
これねぇ。
電動ギミックで上体がぐい〜ん…て持ち上がったりしたら超いいよね〜、なんて思いながら今のところ思ってるだけです。

そんなこんなの一休み。自分としてはこのところペース速すぎたのもあって、一旦冷静になりましょう。

ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-13:台座加工と仮組み!! [彩工家 零式]

同志のおかげか、もけいモチベ絶好調です。
引き続き、WFディーラー「彩工家」さんの1/8零式ヘッドモデル。

首回りの工作をあれこれ進めつつ耳つけての重量バランスも気になってきたところで、必要な補強箇所を検証するためにも台座への固定方法を考えていかねばです。

ギミック操作用の角棒が首を貫いてますんで、当然ながら台座の方にもそれを受ける構造が必要に。
てことで、台座パーツに角穴を開けました。
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厚み2.5cmのレジンの塊に、角穴をしかも斜めに穿けねばならないという難ミッション。さすがにこのデカブツは真っ二つにして溝を掘るってワケにもいきませんので、ドリルで穴を穿ってからヤスリでしこしこと削り広げました。テキトーながらそれなりにアタリをつけてやってやったところ、ほぼ角度も正確に穿孔することができて一安心。…小一時間かかりましたけどね。

で、若干の角度微調整は必要そうですが、首パーツのガタもほとんどなく。
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そして底面から突き出す角棒。
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思った以上にキレイに出来ましたんで、これ首パーツも唐竹割りしなくても良かったんでは…と思ったり…。

余談ですがこのギミック操作用の棒、とりあえず仮で付けてるものだしと各部補強用の部材はこれを切って使ってるので、どんどん短くなっていきます(笑)。
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調整したギミックが快調に動ようになって隙あらばガシャガシャ遊んでるのですが、持つとこがだんだんなくなって操作しにくくなってきました…。


首を支えるダンパーの受けとなるパーツもゲート処理して準備しています。
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円筒状の首パーツの側面への取り付けになるので、接合面の調整がなかなかシビア。削っても削っても合わず、左右のバランスが取れず…。
あーもう!!どうしたら…!?と思いながらこれも小一時間以上かけて弄ったところでようやく気がつきました。先にダンパー側から位置決めしてやれば一発なのではと。気付くのが遅いよ…。
一旦保留。


で。
首の角度とか台座との接合部の検証とかしたいけどギミックの操作棒が邪魔でままならないけど、かといってギミックをバラすのはめちゃくちゃ面倒だから頻繁にはやりたくなくて…、という状態でしたが、晴れて台座の穴開け加工が済んだのでようやく組めるように。

ということで、遂に!本体仮組みです!!
20200724_zero6.jpg
きゃー!カッコい〜!
いや…なんか思ってた以上にカッコいいんですけど…。なにこれたまらん。
首の固定がまだちゃんとしてないので耳の重さに引っ張られてちょっと後ろに傾き気味ですが、5mm角棒が通ってるだけあって、けっこうガッツリ安定して固定できてます。
これは満足度高いですねぇ。

しかし………。

………なんか、でかくね?(笑)

正直、想定以上のサイズ感でちょっとびっくりですわ。
同シリーズのイングラムもそこそこなボリュームでしたけど、台座だけで結構ガッツリなこともあって二回りぐらい大きい気がする。これ完成したあと飾る場所あるのか…。


そして、フェイスオープン!
20200724_zero7.jpg
まだ前頭部開きすぎなママですけど、いや〜大迫力。
全開時は首の角度このぐらいがちょうどよい気も。なるほど同志が首の角度こだわってるワケだわと納得です。ただギミックの都合を考えると、首の角度可動はリスクが大きすぎるので、ガッツリと補強してやる方向で考えます。
パーツの位置関係が仮にもFIXできましたので、補強の入れどころも考えやすくなりました。例によって、「組んでバラす」ことが出来るようにするにはどこをどう固定してやればいいか思案どころ。

難関のバイザー周りの検証が全くできていませんが、だいぶいい感じにテンション上がって参りました。この勢いで完成まで突っ走りたいですね!
と、言いながら一向に完成しない当ブログお馴染みのフレーズで締めつつ(笑)。

ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-12:耳つけてみた。からの諸々調整。 [彩工家 零式]

試しても上手くいかないのはまだしも、上手くいってたとこがなぜかダメになるとテンション下がるものです。というわけで、前回各部をガッチリ固定できるようにしたら激シブになってしまってたギミック周りを調整しながら、破損したギミックパーツを再生産したり。
早くバイザー周りに着手したいんですけどね。

ちょっと気分転換が必要だなと思ってたところにちょうど、同志から「早く耳付けて重量バランスに絶望せよ(意訳)」との指令があったのでウサ耳パーツに手を出しました。
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やー、このシリーズいつもなんですが、なにぶんパーツがでかいもので、ゲートとパーティングラインの処理でゴリゴリやってるといい感じに汗だくになります(笑)。

そしておや。
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先端にゲートがあるんでパーツ形状を心の目で見ながら削り出したら左右で形が違います…。

セオリー通り、片方切り飛ばして極太ランナー片を接着して再度削り出し〜。
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で、仮組みしてみました。
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軸打ち下手くそマンなので嵌合がいまひとつですが取り敢えず。

角度によっては「こんなに耳長かったっけ…!?」と思いつつ、全体像はいい感じ〜。
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なんだけど、ちょっと顎が垂れ下がってるな…。ここは調整したい。

微調整したギミックも再度組み上げてテスト。
20200723_zero6.jpg
前頭部跳ね上げアームは修正したんだけどちょっと足りてないようでまだ開きすぎ。とはいえ耳もついて雰囲気満点です。

肝心の重量バランス問題。
同シリーズのイングラムでもウサ耳の重さには悩まされまして、必死で中くり抜いて軽量化したりしてたんですが、今回はイングラムと違って左右対称だし横に転がることはないだろ、とちょっとタカをくくっておりました。
でもまぁ、重いよね(笑)。後ろにひっくり返りますわこりゃ。

ただ重心が微妙な位置にあるようで、ちょっと前傾させてやると途端に全重量が前方にかかって今度は前に転がりそう。最終的にはやや前傾気味になる設計なので、うまいことバランスが取れればいいのですが。
どのみちギミック保持のためにもう少し補強が必要だなとは思ってましたから、ここはまぁやってやりましょう。難しくはない作業ですが、首の角度調整はこのシリーズけっこう要なので慎重にいきたいところです。

で。
20200723_zero7.jpg
やっぱり全開時にまだ顎と頬ダクトが干渉しちゃってて。前述の閉じ状態での垂れ下がり問題と併せて、動作範囲を「上方修正」してやれば少しマシになるかな?
そして目玉カバーはもう少し開くはずのところ、頬と顎の干渉のせいで開ききってない感じがありますが、連動させてる顎パーツの角度調整と同時に解消できるのでは。この辺は最初期に仕込んだギミックなので今更調整するのは気が進みませんケドも…。各部ガッチリ組めるようになって初めて分かるトラブルが続きますね。

そしてバイザーのギミックに向けて、こめかみ部分の嵌合がいよいよ気になり出してきており…。今回は造形の解釈はママ生かすつもりだったんですが、ちょっと悪魔の囁きが。

どうなりますやら。
ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-11:首周りの補強とギミックさらに調整など [彩工家 零式]

さて。同キットと格闘中の同志が着々と進捗させているのでちょっと焦りつつライバル心を燃やしつつ(笑)。

フェイスオープンギミックの可動に際しては、やっぱりそれなりの負荷が各部にかかります。特に首。ってことで、唐竹割りからの溝掘って再接合した首パーツを、またまた一部切り欠きました。
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そして、頭部の「底」というかなんというか、首との接続部となるベース部分のパーツも加工。
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もともとt1.5mmしかなくて若干へにょっていたので、がしがしギミックを動作させてるとさらに歪みが拡大しかねない上に、頭部自体の保持も危うくなりそうだったので、プラ角棒で首と噛み合うようがっちり補強してやりました。

組み合わせてみるとこんな感じ。
20200722_zero3.jpg
完成時にはほぼ見えなくなる部分ですので、見た目にはそんなにこだわりませんが、見苦しいってこともないかな。まだ首ははめ込んでるだけなので、首との接続もがっちり固定したいところですが、現時点でここが分解出来なくなるのもなんだし、分解出来るようにしつつがっちり、っていうとまたメンドクサイのでちょっと保留。

そして、後頭部に固定したアームというかレールで前頭部を保持してる関係上、後頭部もまたしっかり首と底パーツとで支えてやる必要があります。いろいろ考えましたがここはビス止めしたい。
てことでこんな感じに。
20200722_zero4.jpg
穴の後ろには六角ナットを仕込んでありまして…

…こうなります。
20200722_zero5.jpg
ホントは前方左右でも同様にしてやりたいのですが、スペースがギリギリでどこでどうするのがベストなのか迷いどころなのでこれも一旦保留。

で、こんだけガッチリ固定できるようになれば、ギミックの動作も一層確実性を増すはず…だったのですが、ここ数日の調整でとってもスムーズに動くようになったはずが妙なシブさ炸裂で思ったように動きません…。
確実に固定したことで、微妙なかみ合わせの甘さがちょうどよく作用してたところの誤魔化しが効かなくなってるというよくあるパターン。原因がまだ掴めてないので大至急要検証です。


一方そのギミックの方はといえば、開き角が不十分すぎた前頭部の可動はヒンジの動作範囲などを再設計したり。
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支点力点作用点の原則からいくとめちゃくちゃ非効率なのはご覧の通りですが、どう考えてもスペースと動作のストロークからしてこれ以上にうまいこといく配置が思いつかずでして…。

でまぁ結果、格段にガバチョと開くようになったのはいいものの…。
20200722_zero7.jpg
開きすぎィ〜!!
ま、ここは調整すべき箇所が分かってるんでどうにかなるでしょう。むしろ、何度も動作させてるうちにパーツがヘタった場合がちょっと心配。


そんなこんなで、調整しては上手くいかず…の繰り返し引き続きです。
なぜか激シブになってしまったギミックを力任せにガシガシ動かしていたところ…。
20200722_zero8.jpg
バキっといっちゃいましたよ。

UVレジンの強度が不安な話はこれも何度もしてますが、やっぱり最終版は違うレジンでやってみた方がいいかなぁ…。3Dプリント用のUVレジンはそんなに色々と試してないので、ナニが良いのかよく分かってませんが、ウチにあるので言うと「ABSライク」ってことになってるやつがやっぱり強度的には有利なんでしょうか。でもあれ二次硬化前がふにゃふにゃすぎて不安なんだよな〜…。
まぁ、どのみち破損したパーツは例によって追加した補強部が干渉してる部分があるので作り直しは確定だったんですけどね。そんなんばっかりですわ。


懸案のバイザー周りの検証と考察も続けておりますが…まだちょっと答え出ずです。
とりあえず、前回「物理的に不可能ってことはなさそう」と言ったな。あれは嘘だ(笑)。
ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-10:もろもろ準備工事と次なる検証など [彩工家 零式]

メインのギミックに関しては、まだ微調整と再設計が続いてはいるものの基本的な構造は固まったので、可動前提で変更した主なパーツの保持方法や固定ポジションもほぼ確定しました。位置関係がFIXしないと調整のしようがなかった部分もこれで進められそうです。

てことでまずは前頭部のヒンジ周り追加工作。
開き角をもう少し大きくしたい前頭部は内側からアームで押し上げる仕掛けにしていますが、曲面かつ均一でないため、アームの当たる箇所を中心にひとまずフラットな基準面を作ります。
20200718_zero1.jpg
干渉箇所の見極めを誤ってヘゴヘゴになってて現物合わせですらありませんが、だいたい問題なさそう。
ヒンジよりだいぶ前にも伸びてるのは、次なるハードルであるバイザー収納ギミックを構築するためのベース面を兼ねさせるためです。毎回曲面に沿うようにプラ板を削るのも面倒くさすぎるのと、曲面だらけでは寸法の計算もままなりません。1箇所でも水平面が確保できれば格段にいろんな作業がやりやすくなるというものです。

そして、目玉と顎周りがギミック側で保持できるようになったので、顎の開閉時に干渉しがちだった頬内側のダボを削り飛ばしました。
20200718_zero2.jpg
これによって組み立て・分解も格段にスムーズに。ちょっと安心です。
ただギミックがちょっとずれるととたんに顎がブレるので、その辺の調整はまた気を遣いそう。


そして、いよいよバイザー周りに着手するわけですが、とりあえずバキュームフォームによるキットのクリアパーツを仮組みして様子を見ます。
20200718_zero3.jpg
カットしすぎるのを恐れて余剰部分を大きめに残したままなのでいろいろちゃんとハマってませんが、雰囲気はこんな感じですかね。
少なくとも今のところ前頭部はキット形状を変えるようなことはしてませんので、極端に合わないってことはありません。ただこの先場合によってはまた自作するハメになる可能性も…。やりたくはないですけど。
バイザーは前頭部とわりとツライチに近い印象があるので、それを再現しようとすると若干の修正は必要になりそうです。

ところで、また余計な設定考証的な話ですが、そもそもこのバイザー、本来は中が見える仕様なのかどうか。
一部画稿でそういう表現もありはしますが、劇中ではイングラムのようにバイザー越しに目玉が見えるような描写がありません。しかもあの感情表現のような赤い発光ラインが走るやつ、どう考えても中の目玉の光が透けてるようには見えません。
第一、中の目玉スキャナーを使用するときにわざわざフェイスオープンするということはですよ、目玉とは別の機能をバイザー単体で有していて通常時はそっちを使ってる、と考えるのが妥当なのではないか…?とか。
クリアパーツ部分はその通常用のバイザー形センサー的な何かのカバーパーツ、と解釈すると、工作的にはいろいろラクになるんですが、どうでしょう。

さておき。
スペースがないようでいて、特に展開時は意外とクリアランスには余裕があります。
20200718_zero4.jpg
ギミックはまだ全然プランが固まりませんが、とりあえずカショッと上に引き込まれる動き自体は、物理的に不可能ってことはなさそう。

とまぁ、工作的な進捗がほとんどない割にはだらだら書いておりますが。
ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-9:首の加工ともろもろ調整 [彩工家 零式]

あんまり進んでませんが、わりとやる気出ているのでこんなときぐらいはこまめにアップしてみます。

前々回で真っ二つに割りました首パーツですが、内側に幅約5mmの溝を掘りました。
20200715_zero1.jpg
よれよれですがまぁ。
溝が斜めになってるのは、頭部の底面パーツに対して垂直になるような角度、てことです。最初ナニも考えず首のセンターを貫くつもりでいましたが早々に気付いて良かった。と書きながらまた気付きましたが、逆に首のセンターを通す角度ならもう少し可動部のストロークが稼げたのでは…?
いや…それでは設計が複雑化しすぎて自分では手に負えないからやっぱりこれが正解。

前回動画でお察しの通り、5mmの角プラ棒をギミックの操作軸にしていまして、下方向にまっすぐ引っ張ると動作します。一直線の動きを各種ヒンジで「前に出る」「ちょと上がる」「ちょと下がる」の3つの動きに順次変換する仕組み。
色々考えましたけど、極力シンプルにしつつアナログ機構でいろいろ連動させるとしたらまぁこうなるかなぁと。腕のある方なら極小モーターとかサーボを全部仕込めるんでしょうけど。
操作としては単純なスライド動作なので、上手くいけばあとあと自動化もしやすいかも…?という思惑もあったりします。


で、ノコギリの刃で損なわれた分とガッタガタな断面を整えて失われた分、t1.5mmのプラ板を挟みこみながら再接着。
20200715_zero2.jpg
ちゃんとセンターで切れてないのがよく分かりますね(笑)。

この通り、5mm角プラ棒が通るようになりました。
20200715_zero3.jpg
素直に上下から穴開けたほうが速かったのでは…?という気もしますが、それこそ狙い通りに真っ直ぐな角穴が開けられるわけがありませんワタシには。分かってる。


一方のギミックパーツは、大量の試作品を積み上げながら引き続き細かい調整を続けています。
20200715_zero4.jpg
半分ぐらい凡ミスやり直しなんですけどね。補強のために追加したリブが可動に干渉するとか、追加したはずのでっぱりがいつの間にか消えてて出力されてないとか…。
動作部自体の設計はこれ以上大きくいじらなくても行けそうな気はしていますがやっぱり設計上多少の無理があるのでその辺がどこまで調整できるかです。

あとは、確実な動作チェックのためには組み込んでガッチリと固定してみないと分からないところがありますが、分解可能な状態で動作に支障なく固定できるような保持方法となるとこれまた悩みどころで…。ダボやリブを付けるとだいたいどこかしらに干渉するように出来ています泣。
一定の強度を求めるとコンパクト化にも限界があるんでその意味でもわりと余裕がありません。そしてずっと言ってますが一部固定すると組み上げることすらままならなくなりそうでその辺のプランニングもわりと大変…。


さらに。
もう何度となく弄った顎パーツの形状をまた少し弄ったりしています。
20200715_zero5.jpg
もともと歪んでたキットパーツを矯正しつつギミックとの兼ね合いで調整しつつ、どう頑張ってもうまいことセンターが合わなくて悩んでましたが、冷静に見直してみたら右頬のラインが内側に歪んでるせいなのでは…?とか。

う〜ん…う〜ん…。
20200715_zero6.jpg
もう分からん…。

一進一退、というよりは0.1進ぐらいのペース。
ただ、今回はギミックに関わる部分以外で造形的な大アレンジは予定してませんので、ほぼ見えてきた要のギミックまわりさえ抜ければ早いはずです。(引っ込むバイザーが完全に未着手なのには気付かなかったことにして…)

ではまた次回。
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MODEROIDイングラム&ブルドッグへの所感 [MODEROIDパトレイバー]

だいぶ盛り上がってますが、MODEROIDの1/60イングラムとブルドッグが今日から予約開始です。


MODEROID 機動警察パトレイバー AV-98イングラム&ブルドッグセット 1/60スケール PS&ABS製 組み立て式プラスチックモデル

MODEROID 機動警察パトレイバー AV-98イングラム&ブルドッグセット 1/60スケール PS&ABS製 組み立て式プラスチックモデル

  • 出版社/メーカー: グッドスマイルカンパニー
  • 発売日: 2020/12/31
  • メディア: おもちゃ&ホビー




コメ欄でも何度か話題にしてましたが、WF2020冬の展示試作品(監修前)は往年の名作ソフビっぽさも感じられるケレン味あるアレンジでけっこう好感触だったんですが、出渕裕氏による「綿密な監修」(笑)の結果…。なんの面白みもない最大公約数以下な仕上がりがどうにもねぇ。

こちらのブログによれば、綿密な監修()の結果「過去作から最新のREBOOT版までを統合・網羅する造形に仕上がって」いるらしいですが、そんなの誰が欲しいの。
ぼくたちが欲しいのは「あのイングラム」を今の技術で再現したものであって、老デザイナーが今更提示する新解釈の造形なんかじゃないんですよ、ってことを全メーカーは改めて認識していただきたい!!!
正直、ご本人監修となると誰も逆らえないでしょうから、メーカー担当者もどこまで納得してんのか分かりませんが、こうなるのは半ば予想できたことで、依頼するのがそもそも間違ってるのでは。カッコよく出来てれば誰も監修してなくたって売れるんだから。

ほとんどマスプロ商品化されてないブルドッグのほうは、ちょっとカッコよすぎる気もしますがプラキット化されるだけでもありがたいところなのと、そこまでコダワリの強いユーザも少ないでしょうからまだしも。しかし、シルエットが予告されてる零式とか試作品も出てるヘルダイバーとかも、どうなっちゃうことやらです。

ただ、水転写デカールが付属するらしいので、実質1/48なんじゃないか疑惑のある旧1/60とサイズが合うかどうか怪しいところではありつつ、素材として使いまわせたりするかも?という淡い期待は持っていたりします。

ブルドッグとのセット売りのみかと思いきやイングラム単体売りもちゃんとあったり、グッスマ直販限定でブルドッグだけセットまで用意されてるあたりの売り方には好印象なんですけどね。

まぁ2セット予約したけど(だからダメなんだよ…笑。
ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-8:動作テスト!! [彩工家 零式]

まだまだ微調整と設計変更が必要な箇所はありますが、とりあえずギミックの基本的な動作についてはどうにかなった気がします。

ということで!!!

大・公・開!ってほどのものでもないですが現状の動作の様子を動画で。

動画上手く上げられるかな…。

引っかかったり滑ったりでなっかなかいい感じに動かないもんで、さんざん撮り直した結果いちばんマトモに撮れたのが上の動画です(笑)。
駆動部のストロークが短い上に手動なので、3ステップの動作をいい感じのタイミングで続けるのは至難の業…。その辺はこの先操作部を工夫することでどうにかなるでしょうか。

そもそも前頭部はもうちょっと開いて欲しかったり、その辺の調整も含めてまだまだ先は長いです。
ではまた次回。
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零式ヘッドモデル-7:ギミック大詰め!!など [彩工家 零式]

WFディーラー「彩工家」さんの1/8零式ヘッドのキットにフェイスオープンギミックを仕込んでやろうというチャレンジをしています。
一進一退。

摩擦係数が高すぎてまともに動作しなかった初期案からプランBに切り替えて、だいぶ光明が見えてきています。
もろもろ改善しながらの途中段階ですが、基本設計としてはこんな感じ。
20200712_zero1.jpg
これだとまだまだ不完全なので、日々設計のやり直しと3Dプリントを繰り返しています。

並行して、ギミックを支える首パーツも加工。
20200712_zero2.jpg
意味ありげなケガキ線が見えますが…。

唐竹割りっ!!!
20200712_zero3.jpg
最初精密ノコでやってたら全然歯が立たなくて。
ウレタンレジンは独特の粘りがあるんで精密ノコ向きませんね。画像のカッターのこぎりでごりっごりとやってやりました。
はてさてどうなりますやら。

そしてまたプリント。
20200712_zero4.jpg

もう少し調整は必要ですが、あとちょっと…!!っていうところまで来てる気がしますよ。
20200712_zero5.jpg
テストしてみてる感じではどうにか上手くいきそうですが、はてさて。

以前書いた通り、組み立てがパズルの様相を呈してきていて、本気でこれ塗装して組み立てる段になって組み上がらないなんてことになりかねないぞと。
あちこちの干渉とクリアランスを見極めながらです。

ではまた次回。
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