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イングラム3号機-21:停滞期からの再起 [彩工家 イングラム3号機]

また長らく間があきました…。
前回記事ラスト、「停滞期に比べたらだいぶ順調です」とかどの口が言うんだという感じです。

いやね、やってなかったわけじゃないんですけど、なかなか成果が出ず。

各部のモデリングがある程度は出来てきたので、本丸のサーボ駆動ギミック周りを進めようとしたらこれがまぁ難題でして。
20231217_Ingram3_1.jpg
スペースが無いわけじゃないんですが、とはいえ配置の正解がなかなか分からない。
かつ、毎度ながらできる限り動力は少なく済ませたい、ので必要以上にハードルが上がってます。動くとこ全部にひとつずつサーボつけちゃえばすぐ出来るのは分かってる。でもそれはなんか嫌なのよー。
で、そもそものサーボの置き位置が悪い、ということに気付くまでに無駄に時間を要してしまってうんうん唸りながらまったく進まない時期がしばらく続いてました。
当初、零式ヘッドのギミックの発展系でいけるんじゃないかと考えてて、基本的な構造を零式ヘッド踏襲で考えてたんですけど、それがよくなかったですね。

結局、サーボの上下左右前後を反転してやればあれこれ上手く収まるんじゃないか、という結論にやっと到達してからは早い…ワケでもなく…。
20231217_Ingram3_2.jpg

難題がコレ。
20231217_Ingram3_3.jpg
以前上げたのからだいぶ設計変更してますが、左耳アンテナの展開ギミック。

動作としてはこう。
20231217_Ingram3_4.jpg
赤矢印のように前方へとアンテナ基部がスライドすることで上下に展開する仕組みです。構造上、青矢印のところで動かさないといけません。
ただ、単純に青矢印のとおり引っ張ってやればよいかといえば、赤矢印方向への摩擦抵抗のせいで、緑矢印のような回転方向の動きになってしまう。これでは引っかかって動かないこと必至です。

なので、このように…
20231217_Ingram3_5.jpg
動かす力がちゃんとギミック構造通り「並行」に働くような仕組みが必要になるわけ。
サーボの回転運動を直線運動に変換するのはそう難しくないもののそれなりの構造が必要ですが、こうちゃんと「並行」に力をかけられるギミックとなると…。

どうにかシンプルな構造を発明しないといけないんですが、厄介なのはこの左耳、ジャコッと飛び出すっていうね。毎度言ってる、「動いたパーツの一部がさらに動く」っていうのはホントにムズカシイ。
しかも、動力からの距離が伸びるわけで、動かすべきポイントと動作の起点が離れていると、ウチの加工精度では遊びやパーツ剛性の問題でちょっとやそっとでは上手く動かないのが目に見えています。

デジタル設計は試行錯誤がやりやすいのがメリットですが、とはいえ無計画に作り始められるかというとそんなことはなく、脳内設計である程度の目算がないとCAD上でも設計のしようがありません。

とはいえ少しずつ、少しずつですが、答えが見えてきているようないないような。
部分的にでも形にして動作テストに持ち込んでテンションを上げたいので、メインフレーム部分の構造も同時進行で考えながら。
20231217_Ingram3_7.jpg

で。
これも毎度ながらですが、「設計出来てもこれ組み立てられないんじゃね!?」という事態を回避しないといけないというハードルが立ちはだかる。その上、3Dプリンタの特性を踏まえて、出力時に精度を確保するためにはプリント方向までも考慮にいれたパーツ設計が必要になるわけで、もう考えることだらけです。

てなわけで、めんどくさ〜…ってなってやる気が出ないこともしばしば、というこのひと月半ぐらいでした。
でもまぁ、上記の通りアレコレありつつも再び前に進み始めた気がしますので、もうしばらくはこのペースでいければと。
ではまた次回。
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