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イングラム3号機-14:左耳ギミックの設計改良 [彩工家 イングラム3号機]

頬アンテナのギミックがなんとなく見えてきた(気がしてる)ので、まだまだホントにちゃんと動作するのかまったく未知数ではありつつ、ちょっと飽きてきたのもあって気分転換で左耳をちょっと弄ってます。

現状こんなかんじ。
20230814_Ingram3_1.jpg
いやこれ、去年の秋(→LINK)から何が変わったんや…と思われるでしょう。
そうでしょうそうでしょう(泣。

修正前の内部構造はこうでした。
20230814_Ingram3_2.jpg
イジリ途中なんで軸位置がちょっと辻褄合ってないけど。
で、試出力したら案の定うまく動かなかったのは前述の通りで、ギミックのガイドレール軌道を見直したりしてたんですが。

ふと気付きました。気付いてしまいました。
20230814_Ingram3_3.jpg
この構造だと、展開時に上から下まで突き抜けちゃうゾ、と。
構造上、中がわりとがらんどうになるのは致し方ないんですが、とはいえ覗いた時に向こうが見えるのはさすがにダサい。コレはなんとかしたい。

上下を同時に動かすためにセンターに駆動部を置いて…というのが元の設計だったところ、真ん中に申し訳程度の仕切りを設けて、それを避ける形で駆動部を再設計したのが最初の画像ってワケです。
軌道も再設計したとはいえ、それなりに摩擦抵抗が予想されるギミックを「横から」動かすことになるとそれなりにまた安定性が損なわれる気しかしないんですが、仕方がありません。

あとメインの円柱状の部分の太さがけっこうバランス難しいところで、元キットは最大限太い解釈なんですけど、設定や本編だともう少し細くても良さそうかなと、直径を1mm縮めていたり。
ここを細くすればするほど、頬アンテナギミックのクリアランスが確保されるのですが、同時に耳センサーのサイズにもダイレクトに影響するので匙加減が難しいのです。
まぁせっかく再着手したので、もう少しほかの細部も含めてあれこれ詰めていきたいです。

で。

AutodeskのFusion360ってCADソフトを使ってるんですけれども、使いにくいとこも多いながら、けっこう自分としては性に合ってるなと感じる今日この頃。
アナログに比べてデジタル作業はUNDO/REDOがやりやすい、ってのは一般的な認識かと思いますが、このFusion360は機能として「そこに至るまでの直接的な履歴」が全部残ってて、いつでも立ち戻って弄れるのがワンランク違うところなのです。
つまり、単に戻ってもう一度やり直すだけではなく、「あーここ削るならもっと後でまとめてやった方がよかった」とか「ここに穴穿ける前にこっちの厚み増やしておかないとだった」みたいな時に、「過去改変」が自在にできるのです。やり直しではなく「選ばなかった過去を選んでいた場合の未来」を容易に手に入れることができるのです!
これがホントに革命的で、試行錯誤、をやるにあたっては超絶ありがたいのは言うまでもありません。

ただ、いかんせん行き当たりばったりなもので、改変した過去が「タイムパラドックス」を起こすこともしばしばありまして。
「お前、ここで削るはずだったパーツがなくなってるけど、どうすんのコレ!?」
みたいなアラートが出ることもしょっちゅうです(笑)。
後工程をちょこちょこ修正して辻褄が合わせられれば別にどうということはないのですが、たまに、どの時点で起きたか分からないやらかしで造形がめっちゃくちゃになってるけどなんだこれ、みたいなことも起きるのは、ソフトの問題ではなく自分の欠陥なワケですけれども。

さておき。

ギミックの修正と同時に、こんなことも。
20230814_Ingram3_4.jpg
キットを弄り初めた最初期に追加していた、耳ギミックの位置決め基準ともなるリング状のパーツを外しました。
まだまだ経験不足だった自分が、キットパーツに合わせてよくぞこんなにきれいにプラ板からリングを切り出せたものだと未だに感心しますので壊すのがもったいなくてやりたくなかったんですが、外側の凹みがちょっと深すぎたかな…と。
そして今の私には3Dプリンタがありますので、何時間もかけてプラ板をヤスリがけするまでもなくジャストフィットのリングパーツが待ってれば出来上がるのです。
20230814_Ingram3_5.jpg

取り付け。
20230814_Ingram3_6.jpg
しかしほんと、パーツ丸ごと3D設計でゼロから作った方が早いような気が毎度しておりますが、それはそれで大変なのでありがたいキットを最大限尊重しながら引き続きやって参ります。

と、進捗の割に余計な話が長すぎますが、前進してるだけでもよしとしましょう。
ではまた次回。
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イングラム3号機-13:頬アンテナギミック試作 [彩工家 イングラム3号機]

遅々として進まない、彩工家さんイングラム3号機にギミック仕込むチャレンジ。

ちょっとずつは進んでるんですよ。
ただこのところどうにも週末の体力気力のなさがハンパなくてですね…。

かつ、デジタル設計ってこう、成果が画面から出てこないのでいまいち達成感がなくてテンションが上がらない、というのもあって。
でもまぁこんな感じで進めてはおりました。
20230805_Ingram3_1.jpg
Fusion360で設計しています。
同志のアドバイスとは違う構造ですけれども、アンテナブレードの展開ギミックはこれでいけるハズ(理論上は…)。

そしていろいろ提案いただきましたけども、いやこのサイズでエアシリンダーを仕込めとか無理なのよ(笑)。
20230805_Ingram3_2.jpg
なんですけど、アドバイスから得たヒントも踏まえながらアレコレやってる次第デス。

一方、ここもキットパーツから3D造形に置き換える先端部。
20230805_Ingram3_3.jpg
いつもどおりPhotonで出力しましたが、まぁ悪くない感じに出来てる気がします。
しかし、伸縮のストロークが確保できないのでどこまでそれらしく見せられるか。

その伸縮&回転ギミックの要も、3D設計パーツを出力してみましたが、レジンの強度が足りなくて螺旋シャフトがバキバキと折れること折れること…。
20230805_Ingram3_4.jpg

補強を追加しつつ、高靱性レジンを取り寄せまして再出力。
20230805_Ingram3_5.jpg
したら今度はなんか盛大にベースが反る…。パーツ自体はそこまで変形してませんが、レジンの特性は千差万別すぎて難しいネ…となっております。

ちょこっと設計データも修正しつつまた再出力。
20230805_Ingram3_6.jpg
今度は反らずにいけました。

ってところで数週放置してたんですが、ようやく組み立ててみましたのがこちらです。
20230805_Ingram3_7.jpg
レジンの違いで色分け再現っぽくなってるのも相まって、いい感じじゃないですかね!?
アンテナのブレード部は、元キットのフィン状の解釈ではなく、設定画や本編に準拠して細い棒状に変更しています。
改めて、指先との対比を見て。このサイズで開閉するんだぜこれ。

閉状態と元キットパーツの比較。
20230805_Ingram3_8.jpg
ご覧の通り、ちょっとだけ小さくアレンジしています。言うまでもなく、それによって少しでもストローク長を確保しようという作戦。
造形的にもギミック的にもなんとかなりそうな感じがしておりちょっとやる気も出て参りました。

ただ経験上、こういうギミックって開くよりちゃんと閉じるかが意外と難しくて。
どこまでキッチリ仕上げていけるか、予断を許しませんね。
そして肝心の伸縮ギミックのほうは、クリアランスの調整がもうしばらくかかりそうです。

ではまた次回。
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ワンフェス2023夏・パトレイバー系レポ-2 [雑記]

偏ったWFレポ、続きです。
個人ディーラーさん編。

まずはお馴染み、いつもお世話になってる(けどちょっとご無沙汰気味の)「道楽模型堂」さん。
新作はまたちょっとマニアックな路線で攻めてらっしゃるサターン。
20230731b_wf2023s_1.jpg
1/35スケールで精力的に展開されてるのがほんとすごいなぁと毎度思います。
そして、道楽模型堂さんならではという、このマッシブなプロポーションが毎度ながら大変素敵。再販ハヌマーンと併せ、完売でした。

「ファニバニ」さんのバストモデルシリーズ再販。
20230731b_wf2023s_2.jpg
SNSでもかなり注目されてるキットで、細かい造形やちょっと個性的なアレンジも含めて見応え満点の作品です。会場展示の完成サンプルは電飾作例としても眼福。
1号機の右肩はどうしちゃったのかな…??

P2版3号機は個人的に設定の解釈含めて気になるところ。
20230731b_wf2023s_3.jpg
独自アレンジも見応えアリですが、頬アンテナの造形は、勝手な推測なので恐縮ですがこれ、彩工家さんキット由来な気もしたり。
設定や本編描写が曖昧ですから、有名な個人モデラーさんの作例って結構影響力ありますよね。かくいう自分も、目先の別キットに向き合う中でこちらの造形を踏まえて考えてるとこもあったりします。

ここ何回かですっかり常連な気がします「ALUCARD」さん。
20230731b_wf2023s_4.jpg
再販のパイソン。
わたしパイソン好きなんですよね〜。TV版の「栄光の97式改」はシリーズ中でも特に好きなエピソードのひとつ。スペルミスで「パイホン」になってるのはご愛敬ですが敢えてツッコんでおきます。もちろんこちらも、同じく再販のエコノミーと併せて完売。

と書いて気付いたけど冬はレイバーショウをメインで取り上げたので個人Dさんの卓はぜんぜん載せてませんでしたネ…。

「Floatjelly」さん。
前回は原型展示のみだった96式改が頒布されてて塗装済みサンプル展示も。
20230731b_wf2023s_5.jpg
いや〜、マニアックなチョイスですが雰囲気を掴んだ素敵な造形です。
1/35の存在感もあいまって、この無骨な感じはたまりませんねぇ。
併せて、何度か出展されてるノーチラス2000もありました。ノーチラスは毎度欲しいなぁ欲しいなぁと思って拝見したんですけれども、最近の我が家の積みを考え躊躇ってしまい…。再販してくださるDさんも少なくないとはいえ、こういうの一期一会なのは分かってるのですが…。

あと、ノーチラスとかハヌマーンは自分で作ってみたい欲もちょっとある(いつやるんだ定期。

「BADSPIRITS」さん、グリフォンヘッドモデル。
20230731b_wf2023s_6.jpg
もともと「彩工家」さんと合同で出展されてた方?ですかね。過去に彩工家さん名義で頒布されてたものの再販に見えますが新作扱いでの出品でした。たぶん現物を拝見するのは初めて。
グリフォンも特にコミック版だと初期と末期で全然顔が違うんですが、個人的には一番かっこいいと思ってる方向の解釈なので好みのアレンジです。これも完売でした。
レイバーの大型モデルはね、耳がね、場所をとるのよ…。

そして「沼地の河豚」さん、往年のガチャ風味のSDシリーズ。
20230731b_wf2023s_7.jpg
新作はヴァリアントとヘルハウンドということで、どちらもSDは珍しいので新鮮ですね。シリーズ揃ってこれも完売でございました。

ほか、毎度ご参加のDさんがもう何組かいらっしゃるのですが、見逃しも含め今回は以上で。


今回、行くかどうか直前まで迷ってましてね。
新作を直接拝見したい思いはありつつ、いまどき全部ネットで見られてしまうし…暑いし…で。
結局は、半ば強引にでも行くことが大事、と思って行った結果いろいろ現物を拝見できたのはよかったです。
が、ゆえに午後割の当日券での入場となり、屋外のチケット列にたった10分並んだだけで汗だくになってからの会場内が「え…WFってこんなんだっけ…」というまぁ夏のこの手のイベントのアレな環境に辟易して本当に気力を削られて後半は若干力尽きかけておりました。
とはいえやっぱり、WFは行くとモチベ向上にはなりますね。このところドン底に堕ちてるので多少上がったところで…という感じはありつつも、もうしばらくは自称モデラーでいたいので頑張りたいです。
しかしなにぶん暑さには弱いもので、もうしばらくは引き続きの体たらくでしょうか。
いやどうせエアコンがんがんの室内にはいるわけですけども…。

ではまた次回。
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