パトレイバーPOP UPショップ と EZY版イングラム と レイバーショウカタログ [雑記]
(※「公式批判」が解釈違いの方には適さない内容です）
機動警察パトレイバーの権利窓口が株式会社ジェンコに委譲されたことによって色々とビジネスがやりやすくなったのであろうことは歓迎するべきコトなのだろうとは思います。
が、預かった以上はちゃんとやれよ、というのはもう、版権の移転から何年も経ちますがいっこうに改善の気配すらないのは、本当にどうしたことなんでしょうか。
その象徴的な出来事であった30周年記念の催事については以前も触れました（→ パトレイバー展がとにかくグダグダで酷かったけど行って損はないって話。 ）が、それ以降「公式」の催事、というか「主なファンがいい歳でカネ持ってるのをいいことに、粗製濫造したイケてないグッズを売り捌いて目先の利益を得ることしか考えてないのが丸分かりで本当に薄ら寒い物販施策」からは完全に距離を置いていました。
たまたま、本当に偶然なんですけど、今日とある別の目的で渋谷MODIを訪れまして。
そしたら同じフロアでまた変わり映えしないポップアップショップとやらをやってるというので、会期も終わり間近で寂れてること間違いなしですが、どんなもんかと暇つぶしに立ち寄ってみました。
日曜日ってことで、自分の他にも数人のお客さんがいらっしゃって、しかもソコまでお歳でもない女性が複数いらっしゃったのが印象的でした。
「巨大ロボットアニメ」の枠にとどまらず、近未来社会派シミュレーションであり、テクノロジー系SFであり、お仕事モノ系ヒューマンドラマであり、学園モノを模した青春群像劇であり、という、「機動警察パトレイバー」の作品としての魅力の深さと裾野の広さ、楽しみ方とファン層の広さを改めて感じますね。
（それを…ジェンコはなぜもっと…。）
グッズのひとつ、レイバー銘板キーホルダー。
一連の酷いグッズ群の中では、珍しく気の利いたアイテムだな、と個人的には思います。
が、当然のようにイングラム(と零式)が売り切れてるわけ。誰がどう考えたってイングラムだけ他の300倍ぐらいの数を用意しておくべきじゃない!?!? なんでそんな当たり前のことができないんだ。
でまぁ、相変わらずのしょうもない手ぬぐいとか「粗品」系や上海亭絡みののグッズはおいといてですね。
(なんで30thイベントで篠原重工手ぬぐいがバカ売れしたかっていえば、80年代感全開のイラストが全面に刷られた古くさいデザインのアイテムばかりの中で、他に気軽に手に取れるほどよい商品がほとんどなかったからであって、別にパトレイバーファンは篠原重工グッズが欲しいワケじゃないんだよ。(いや、もちろん、それが欲しい方も一定数いらっしゃるのは理解っておりますのでソレ系アイテムを否定するものでは全くないのですが…))
それよりも何よりも、解せないというか許せないのがこれ。
EZY版イングラム、ですよね…？
今回のポップアップショップのコンセプト(とか別にない)に準じたワケでもないお遊びアレンジがまず寒いし、そもそもEZY版イングラムのデザインって、公式に一般公開されてましたっけ…!?
まだ、ですよね!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
なのに、こういうことすんの？
バカじゃないの。
んでまぁ、いま取り敢えずコレしか(イベントで超断片的に公開された画像を除いては)ないんで、コレをもとにEZY版のデザインを語るしかありませんけれども。
なによりやっぱこのパトライトのデザインがイケてない。
まんま、エアロブーメランを真っ二つにしただけ、っていう安直さ。
元デザインは「パトライトがついてるロボット」のデザインとして非常に秀逸で、さらにそれを劇場版でリファインし、指揮車や零式も含めて洗練してみせたあの進化が完全に無に帰していることに心底ガッカリ感しかありません。
こんな小手先の野暮なアレンジするぐらいなら、何一つ変えなくて良かった。そのぐらい、98式AVイングラムのデザインは(ファンの思い入れも含めて)完成されたものであったと考えています。
あとはもう蛇足ですが。腰周りはヴァリアント風。
この世界でじゃぁヴァリアントってどういうことになってるんでしょうね。なかったことにされてる可能性が高いですけど。
そしてウィンカーの余計な折れ線は、いかに「見る者に与える心理的影響までも考慮して設計された」のだとしても、ワンオフの特殊用途レイバーのデザインとして全く説得力がありません。
マニュピレータは、もともと榊さんの台詞じゃないですが脆弱すぎて格闘なんてもってのほかで用途が限られるはずなところ、そこはアニメ的な嘘も含めて…というギリギリのリアリティーラインでした。
が。
これ。
こんなの、殴り合いするまでもなく、リボルバー握ったら銃の重みを支えきれずに手首がへし折れるんじゃないかとしか思えないのですが。リアルに考えて、はおいといて、リアルに考えるまでもなくそう見える、のが問題です。
スタンスティックすら保持出来るのか怪しいし、これで発砲した日には手首ごと後ろに吹っ飛んでまた太田機の首がもげるのは間違いありません。
（いや、もしかしたらTNGばりにそういう設定、なのか…!? それはTNGで十分なんですけど…）
などと憤りを押し殺しておりましたら、話題の「レイバーショウカタログ」が売られてました。平たく言えば、WF2023W内の企画用にファン有志が持ち寄ったレイバー模型の作品集です。
正直個人的な価値判断の中では食指が伸びるアイテムではなかったのですが、同志の力作も素敵に載ってるとのことで、であれば…と1冊購入してみました。ココで買えば送料かからないですし。
でまぁこれは、悪くないアイテムかなとは思います。
いくつかの目を引いた超絶作品がプロ撮影の高画質写真でじっくり見られますので、会場で自分が撮ったへっぽこ画像では伝わらない良さが分かります。その何ページかだけでも一見の価値あり。
が…、案の定というかなんというか、お名前関係の間違っちゃいけないとこでいくつも大々的にスペルミスしてるあたりでもう、ジェンコの仕事ぶりがいかにいい加減かもよく分かります。
ほんとにさぁ、ジェンコいい加減にしろよ。
と、最近「わきまえて」なるべく物言いに気をつけていたんですがたまにはリミッター解除で。
ではまた次回。
機動警察パトレイバーの権利窓口が株式会社ジェンコに委譲されたことによって色々とビジネスがやりやすくなったのであろうことは歓迎するべきコトなのだろうとは思います。
が、預かった以上はちゃんとやれよ、というのはもう、版権の移転から何年も経ちますがいっこうに改善の気配すらないのは、本当にどうしたことなんでしょうか。
その象徴的な出来事であった30周年記念の催事については以前も触れました（→ パトレイバー展がとにかくグダグダで酷かったけど行って損はないって話。 ）が、それ以降「公式」の催事、というか「主なファンがいい歳でカネ持ってるのをいいことに、粗製濫造したイケてないグッズを売り捌いて目先の利益を得ることしか考えてないのが丸分かりで本当に薄ら寒い物販施策」からは完全に距離を置いていました。
たまたま、本当に偶然なんですけど、今日とある別の目的で渋谷MODIを訪れまして。
そしたら同じフロアでまた変わり映えしないポップアップショップとやらをやってるというので、会期も終わり間近で寂れてること間違いなしですが、どんなもんかと暇つぶしに立ち寄ってみました。
日曜日ってことで、自分の他にも数人のお客さんがいらっしゃって、しかもソコまでお歳でもない女性が複数いらっしゃったのが印象的でした。
「巨大ロボットアニメ」の枠にとどまらず、近未来社会派シミュレーションであり、テクノロジー系SFであり、お仕事モノ系ヒューマンドラマであり、学園モノを模した青春群像劇であり、という、「機動警察パトレイバー」の作品としての魅力の深さと裾野の広さ、楽しみ方とファン層の広さを改めて感じますね。
（それを…ジェンコはなぜもっと…。）
グッズのひとつ、レイバー銘板キーホルダー。
一連の酷いグッズ群の中では、珍しく気の利いたアイテムだな、と個人的には思います。
が、当然のようにイングラム(と零式)が売り切れてるわけ。誰がどう考えたってイングラムだけ他の300倍ぐらいの数を用意しておくべきじゃない!?!? なんでそんな当たり前のことができないんだ。
でまぁ、相変わらずのしょうもない手ぬぐいとか「粗品」系や上海亭絡みののグッズはおいといてですね。
(なんで30thイベントで篠原重工手ぬぐいがバカ売れしたかっていえば、80年代感全開のイラストが全面に刷られた古くさいデザインのアイテムばかりの中で、他に気軽に手に取れるほどよい商品がほとんどなかったからであって、別にパトレイバーファンは篠原重工グッズが欲しいワケじゃないんだよ。(いや、もちろん、それが欲しい方も一定数いらっしゃるのは理解っておりますのでソレ系アイテムを否定するものでは全くないのですが…))
それよりも何よりも、解せないというか許せないのがこれ。
EZY版イングラム、ですよね…？
今回のポップアップショップのコンセプト(とか別にない)に準じたワケでもないお遊びアレンジがまず寒いし、そもそもEZY版イングラムのデザインって、公式に一般公開されてましたっけ…!?
まだ、ですよね!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
なのに、こういうことすんの？
バカじゃないの。
んでまぁ、いま取り敢えずコレしか(イベントで超断片的に公開された画像を除いては)ないんで、コレをもとにEZY版のデザインを語るしかありませんけれども。
なによりやっぱこのパトライトのデザインがイケてない。
まんま、エアロブーメランを真っ二つにしただけ、っていう安直さ。
元デザインは「パトライトがついてるロボット」のデザインとして非常に秀逸で、さらにそれを劇場版でリファインし、指揮車や零式も含めて洗練してみせたあの進化が完全に無に帰していることに心底ガッカリ感しかありません。
こんな小手先の野暮なアレンジするぐらいなら、何一つ変えなくて良かった。そのぐらい、98式AVイングラムのデザインは(ファンの思い入れも含めて)完成されたものであったと考えています。
あとはもう蛇足ですが。腰周りはヴァリアント風。
この世界でじゃぁヴァリアントってどういうことになってるんでしょうね。なかったことにされてる可能性が高いですけど。
そしてウィンカーの余計な折れ線は、いかに「見る者に与える心理的影響までも考慮して設計された」のだとしても、ワンオフの特殊用途レイバーのデザインとして全く説得力がありません。
マニュピレータは、もともと榊さんの台詞じゃないですが脆弱すぎて格闘なんてもってのほかで用途が限られるはずなところ、そこはアニメ的な嘘も含めて…というギリギリのリアリティーラインでした。
が。
これ。
こんなの、殴り合いするまでもなく、リボルバー握ったら銃の重みを支えきれずに手首がへし折れるんじゃないかとしか思えないのですが。リアルに考えて、はおいといて、リアルに考えるまでもなくそう見える、のが問題です。
スタンスティックすら保持出来るのか怪しいし、これで発砲した日には手首ごと後ろに吹っ飛んでまた太田機の首がもげるのは間違いありません。
（いや、もしかしたらTNGばりにそういう設定、なのか…!? それはTNGで十分なんですけど…）
などと憤りを押し殺しておりましたら、話題の「レイバーショウカタログ」が売られてました。平たく言えば、WF2023W内の企画用にファン有志が持ち寄ったレイバー模型の作品集です。
正直個人的な価値判断の中では食指が伸びるアイテムではなかったのですが、同志の力作も素敵に載ってるとのことで、であれば…と1冊購入してみました。ココで買えば送料かからないですし。
でまぁこれは、悪くないアイテムかなとは思います。
いくつかの目を引いた超絶作品がプロ撮影の高画質写真でじっくり見られますので、会場で自分が撮ったへっぽこ画像では伝わらない良さが分かります。その何ページかだけでも一見の価値あり。
【機動警察パトレイバー】第一回幕張国際レイバーショウカタログ
- 出版社/メーカー: ジェンコ
- メディア:
が…、案の定というかなんというか、お名前関係の間違っちゃいけないとこでいくつも大々的にスペルミスしてるあたりでもう、ジェンコの仕事ぶりがいかにいい加減かもよく分かります。
ほんとにさぁ、ジェンコいい加減にしろよ。
と、最近「わきまえて」なるべく物言いに気をつけていたんですがたまにはリミッター解除で。
ではまた次回。
おお、スンバラシイ(笑)
その本、ホントかかわった方々に聞き取りして校正すべき
だったんですよね売るなら。
いくらなんでもはじめぶっさんの名前すら忘れてるって中々。
しかしまあ・・・イジーいんぐらむ・・・
by yan (2023-08-14 05:11)
>yanさま
自分はそこまでちゃんと把握してませんが、某所での指摘によると文字量に対して誤植の数が多すぎですね…。
もちろん人間のやることですから間違いもあるわけですけれども、ことココに関してはそれだけじゃないのが分かっちゃうので残念です。
by nuke (2023-08-14 09:25)
ガンダムもファーストからのファンだからといって盲目的に出される商品を買い支えていくとこんなことに将来なりかねませんね（サンライズやバンダイはそんなことにはならないと思うけど）
by 青い森のヨッチン (2023-08-14 13:55)
>青い森のヨッチン
自分も好きなモノを批判したくはありませんので、「ファンなら文句言うな」というひとの気持ちも分からなくはないですが。
それでも、いい物はいい、よくないものはよくない、とちゃんと意思表示をすることは必要だといつも考えています。
by nuke (2023-08-14 22:41)