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イングラム1号機-13:後頭部内部メカ [彩工家 イングラム1号機]

あけましておめでとうございます。

浮気キットを全て封印して完成を目指していますが、どうやら正月休み中の完成も難しそうなイングラム1号機…。
というかそもそもこの1号機自体、浮気して手を着けてしまったもの。余計な改造などせずさくっと組んで元のキットに戻るはずが、まさかこんな長丁場になろうとは…。

さて。
前回、まだ完全ではないもののメインカメラ周りがそれっぽくなったので、密度感のバランスを合わせる意味も含めて、後頭部の内部メカに着手しました。
何度か触れたとおり、後頭部は内部メカも再現してるよ、というのがこのキットのひとつのポイントになっています。正直、完成したら見えなくなる部分にはこだわらない派なのですが、キット自体の造形を大幅にいじってしまっているので、そこの意図は尊重させて頂こうかなというのが今回の方針なのも前に述べた通りです。

が。

こちらがキットに付属する内部メカパーツ。
20140101ingram1a.jpg
レジンのムクの1パーツです。非常にシンプル。

イングラムの頭部というのはセンサーの塊ですから、もうちょっとメカ感があって欲しいところ。
とはいえ例によって設定が存在しないので、作り込もうにも圧倒的な資料不足です。
そこでで、知る限り劇中で唯一、イングラムの「脳みそ」が画面に映るシーンを参考にします。
(もし他にいい資料をご存じの方はぜひ教えて頂きたいです)

それがこちら。
20140101ingram1b.jpg
劇場版2で、篠原重工の工場で出撃準備を施されているシーン。
細かいとこはBLベタでごまかされてるうえに整備員が邪魔でよく見えず、大した資料にはならないのですが、だいたいの雰囲気は分かります。
あとのカットとのつじつまから見て、ここでアタマを開かれてるのは実は2号機なのですが、2号機の頭部は1号機とは違う型ながら中身は1号機と一緒、という設定がありますので、1号機もこんなかんじと判断してよいでしょう。

とりあえず、画面でよく分からないところはバイクモデルやカーモデルのジャンクパーツを適当に切り貼り。
20140101ingram1c.jpg
う〜ん…。なんか微妙。

やっぱり、限られたパーツを無理矢理組み合わせても限界がありますな。
位置関係もよく分からないので、特徴的なゲート状のパーツと、襟足近くのでかいパーツを先に形にすることに。
プラ材と市販のディティールアップパーツの組み合わせです。
20140101ingram1d.jpg
縦横のバランスが参考のカットとだいぶ違うのでパーツのサイズを調整するのに難儀しましたが、どうでしょう。まぁ悪くないんじゃないかな。
このままではまだすっかすかですが、キットのパーツよりメカっぽくはなったし、劇中の雰囲気もなんとなく再現。

きちんと後頭部パーツがはまるよう、クリアランスを確保するのにあちこち削らなくてはならなかったりと、またずいぶんと手間が増えてしまいましたが、引き続きもう少し作り込んでいきます。
どうせ隠れる部分というのは、作っててもいまひとつ盛り上がらないのですが…。

ではまた次回。

イングラム1号機-12:メインカメラ周り [彩工家 イングラム1号機]

シゴトが修羅場で長らく間があきました。
引き続き、WFディーラー「彩工家」さんのイングラム1号機ヘッドモデルを自分好みに改造しながら制作中です。

さて、全体の形状は前回の更新からまたちょっと手を入れて、今度こそFIXのつもり。さすがにもうトサカ部にパテ盛って削るのは飽きてきました。
というところで、メインカメラ周りの現状です。
20131225ingram1a.jpg

前回書いた通り、アゴ上部のバイザー下端と接する辺りの造形が気になり、よくよく見ていたらまだ左右の対称がとれてなかったので修正しました。
それに伴い、アゴ上部にちょっと顔を出すバイザー保護カバーの上端部がキットではアゴと一体で表現されていましたが、作業の邪魔になるのとバイザーのクリアパーツとの位置関係が気になったので削り飛ばし、プラ材で別パーツとして新造。
バキュームフォーム製のクリアパーツはどうしても製法上エッジが立っていませんが、その甘いエッジがアゴの上に乗るのが気になったので、アゴパーツのエッジの内側を一段削り込んで噛み合うようにしてみました。
結果、写真のとおり、保護カバーの内側にバイザー、という設定通りの構造になりました。本来は前端部だけでなく左右まで保護カバーは回り込んでいるはずですが、ここは設定や本編の作画でも二次元の嘘が満載なので前端部だけ。
一見いいかんじですが、クリアパーツの位置関係のすり合わせはもう少し手を入れないといけなそうです。というか、ココまで来たらクリアレジンとかでバイザーも新造したいのですがそんな技術は持ち合わせてないので、チャレンジするとなるとまた完成が遠のくのでどうしたものか。でもバイザー前端の角度が自分のイメージより立ち上がりすぎてるのが気になる…。

そして、上の写真では分かりづらいですが、カメラ奥の内部メカをちょっと追加しています。
20131225ingram1b.jpg
元キットでは、後頭部はオリジナルの内部メカが付属しますが、このメインカメラ周りはカメラとレール以外なにも造形がありません。そのままだとちょっと寂しいなーと、あれこれ適当にジャンクパーツを追加してみたものの、意外と目立ちませんね。でも完成した時の見栄えには地味に影響するハズ。

キット状態ではメインカメラ部から後頭部内部まで中ががらんどうなので、そこにキッチリと「脳みそ」を作ることも考えましたが、結局プラ板で間仕切りを作って雰囲気でお茶を濁しました。
というのも、イングラム頭部の内部メカについては、知る限りではマトモな設定が存在せず、それっぽい画稿がいくつかあるにはありますがどれも独自解釈で整合性がとれていません。そもそも、多くの画稿で描かれているメインカメラの形状にしても画稿によって千差万別で参考になりません。
なので、もう細かいことは気にせず、なんとなくメカっぽくなってればいかなと。

使用したのはこちら。
20131225ingram1c.jpg
こんなこともあろうかと、というかこのためにホビーショーのアオシマブースで購入した、1/12バイクキットのジャンクパーツたち。熟練モデラーさんならこういうときに使える手頃なストックがいろいろあるんでしょうが、ウチにはそんな素敵な在庫がないもので…。
ジャンクパーツで「デッチアップ」するには、経験とセンスと豊富なストックが必要なところ、そのどれもが欠けているのでお恥ずかしい限りですが、もうちょっとパイピングや配線を追加してあげればまぁ見れないこともないぐらいにはなるでしょう。
というか、前述の通り意外とそんなに目立たないので、密度感が出ればよいでしょう。多分。
見る人が見れば「これあのパーツじゃね?」と一目瞭然でしょうが。カメラの下に付いてる白い大きなパーツは、角度的に見えませんが上部には思いっきり「HONDA RACING」とモールドが入っております(笑)。

そんなこんなで、大して進捗しておらずいつも以上に文字量の多い更新になりましたが、シゴトが一段落したし年末年始のお休みもあるので(既に何日か休日出勤が確定してるのですが)、年内完成は無理としても年明けには完成に持って行きたいところ!

ではまた次回!

イングラム1号機-11:さらに形状修正・続き [彩工家 イングラム1号機]

いやー、ちょっとばかしシゴトがばたついていて、全然余裕のない日々です。
休日もぐったりしてしまってなかなか工作意欲が湧かなかったり。

というわけで、いつにも増して遅々として進んでいない状態ですが現状報告です。

側頭部の形状修正、パテを盛って成形しつつ、トサカの左右アンバランス感がまたちょっと気になってしまったので、またしても「もう何度目だよ!」という盛って削り作業。
20131113ingram1a.jpg
結果まぁ、改善の方向には進んでるのでよいことではあるのかなと思いますが。

ざっくり整えたところで仮組みしてみました。
20131113ingram1b.jpg
ん〜、サフ吹かないと細かい形状はよく分かりませんな。
相変わらず、どこが変わったん?て感じですが、側頭部のバランスが微妙ながら修正できたことで、もっさり感が減ってスッキリしたのではないかと!(自己満足)

接合部を再調整したら、もっかいサフ吹いて塗装へと突っ走りたいところですが、なんかバイザー下端部分の形状が気になり始めて…。

今年、完成させたモケイがまだ一つもありません…。
ということにこないだ気付いて愕然としたのですが、なんとかこの1号機は年内に完成まで持って行きたいところ。
まったく達成できる自信がありませんが…。

形状修正にちょっと飽きてきたので、内部メカの工作にも手を着けていたりします。
まだまだ途中なので、その辺はまた次回。

イングラム1号機-10:さらに形状修正 [彩工家 イングラム1号機]

いやはや、ひと月ぶりになってしまいました。
シゴトがバタバタしてたり、個人的に引き受けた作業がけっこう重たかったりで全然キットに触れない日が続いていましたが久しぶりに。

サフ吹きまで行き、表面処理をがりがり進めていたのですが、やっぱり気になってしまった部分に追加で手を入れることにしました。
前回書いた通り、左右の見た目がなんか違う、というのがどうしても引っかかっていて。
あれこれ検証した結果、これも以前書いたことですが、やはり側頭部のブチ穴の位置が問題でした。

20131027ingram1a.jpg
右側に比べ、左側がほんの1〜2mmですが上にズレているようで、そのために側頭部の形状が左側の方が天地方向に若干間延びした印象です。そのため全体として若干野暮ったいかんじに見えるのではないかと。
右からの方がイイカンジに見えるのであれば、左も右に合わせてやればいいだけのハナシ。

しかし気になるとはいえ、このブチ穴の位置を修正するのはかなりめんどくさい。
思い切って埋めてしまってマルイチモールドを新造すれば、塗装もラクになるし…とか思いましたが、そんなことをすればどう考えてもうまく位置を合わせられず今以上にバランスが悪くなるのは目に見えています。
かといって、さんざん切り刻んでツギハギ状態のこのパーツをこれ以上切り刻むのは強度的にも心配。
どうしたものか…と、キットに触れない間も思案しておりましたが、昨日ピコーン!とひらめいたのです。
「削ぎ落とせばいいじゃん」
なんでこんな簡単なことに気がつかなかったのでしょう。
表面のディティールだけが問題なのですから、表面だけ切り落として貼り直せばいいのです。

そうと決まればあとは実行あるのみ。エッチングソーでごりごりと切り落とします。
20131027ingram1b.jpg
ヤワなエッチングソーしか持ってないので、カットするだけで小一時間…。しかもなんか予定よりごっそりいってしまったのですが、とりあえず無事にブチ穴部分だけを削ぐことに成功しました。

あとは右側と位置を合わせて再び接着。超いい加減な型紙を作ってなんとなくそれっぽく位置を合わせます。
20131027ingram1c.jpg
とりあえず、このズレてる分だけズレていた、ということでしょう。そもそもパーツ本体の形状がどこまで左右対称に出来ているのかも分からないので確実ではないのですが…。
とりあえず、あちこち長さを測って、とりあえず位置関係はなんとなく対称かな、というところまでは。

そしてパテ盛りです。
20131027ingram1d.jpg
ついでに、トサカもなぜか若干左に傾いていたので、左だけ少しカサ上げしました。これも左右の見た目の違いに影響していたハズ。
さらに側頭部は後端が1mmほど右に比べて足りないようなので、ここもあとでプラ板を貼って延長しましょう。
また後頭部との合わせも調整しなおさないとですが…。

結果として、左側頭部は上下を1〜2mm縮めて、前後を1mm伸ばすことになります。
たった1〜2mmとはいえ、この違いでだいぶイメージがシャープに変わるはずです。
今度こそ形状はFIX、といきたいところ。

ではまた次回。

イングラム1号機-9:サフ吹き [彩工家 イングラム1号機]

WFディーラー「彩工家」さんの1/8イングラム1号機ヘッドモデル、プロポーションを自分好みに改造しながら制作中。

前回ひとまず形が決まったので、サフを吹きました。
このあとがしごし表面処理をするので、ちょっと吹きすぎなぐらい吹いておきます。
20130929ingram1a.jpg

クレオスL5と0.3mmのハンドピースで大型キットに瓶サフ、というのはかなり手間がかかります…。
絶対缶のほうがラクだな〜と思いながら、このサイズならコストパフォーマンス的にはやっぱり瓶。
なかなか慣れないですけどね。

そして仮組みしたのがこちら。
20130929ingram1b.jpg
ん〜。いいんじゃないでしょうか!
襟パーツだけ以前のハンパなサフ状態のままなのは、すっかり忘れていたからです…( - . - ;

やっぱり気も〜ちアゴがでかい感じもありますが、これはこれでいいバランスなのでは。と自己満足。
比較参考用のバンダイMGの頭部がさりげなく映り込んでますが、比べてみて下さい。

右から。
20130929ingram1c.jpg
なんか左から見るよりイケメンに見える気がするのですが…。
左右の歪みは都度修正していますが、やっぱり手作業なので多少の狂いは出ちゃいますね。
そしてMGカッコ悪ぅ…。

右耳のアンテナも取り付けてみたので、またイメージががらっと変わりますね。
本来アンテナ込みで成立しているデザインなので、全体バランスが付ける前よりやっぱりまとまって見える気がします。
ちなみに左のウサ耳の先端は造形上少し外側にねじれていたので、内側にパテを盛って成形してあります。

続いて正面から。
20130929ingram1d.jpg
かなり凄味のある睨み顔。カッコよいです。
微妙に歪んで見えるのは、あちこち仮止めだからというのもあるかもですね。


そして、個人的に一番気に入ってるのが、左側のちょっと上から見下ろすこのぐらいの角度。
20130929ingram1e.jpg
この角度ならアゴのサイズも全く気になりません。
やっぱり模型はどうしても見下ろすことが多いので、上からの見た目が全体の印象を左右します。
その意味では、この角度でカッコ良く見える(と自分では思っている)というのはなかなかいい感じなのでは。


さて、ここで元キットとの比較をもう一度。
20130929ingram1f.jpg
左がWF会場でのキットの展示サンプルです。比べて見ると、手を加えた場所が一目瞭然ですね。
トサカ部、前〜側頭部、アゴ、と主に「顔」周りのラインを全体的にいじりました。
(首のセッティング位置がズレてるのは仮組みなせいもありますが、キットのまま組むとこんなにアタマが前には出ないハズなんだけどな…)
それ他のパーツは基本、歪みの修正以外では大きく形状をいじってはいません。
一カ所地味な違いとして、ウサ耳の中ほどのラインを短く変更していますが、ここはラインに繋がる形で「AV-98 INGRAM」のマーキングが入るところ。キットのままだと、前側の分割線のすぐ側までマーキングが来ることになりますが、設定だとそんなにギチギチではないようなので、自分的な好みもあって少しマーキングのスペースに余裕がでるように少しだけパテ埋めしています。


さてさて。
細かい傷や気泡が大量にあるのでこのあとの処理が大変ですが、全体の形状はこのまま行けそうです。
イングラムはやっぱりツヤツヤのテカテカに仕上げてあげたいので、丁寧に表面処理してあげましょう。

ではまた次回。

イングラム1号機-8:プロポーション確定? [彩工家 イングラム1号機]

前回また盛り足したトサカ部のパテを成形したのがこちら。
20130922ingram1a.jpg
なんかもう、最終的にパーツ形状に寄与している分より、削り落とされるパテの方が多いんじゃないかというかんじですが、だいぶまとまり感が出て来た気がいたしますよ。
前頭部は、左のひさし部分をちょっと削り込み過ぎた感があったのでちょびっと盛り足しています。

サイドビュー。
主に前回前頭部パーツの角度を変更したことで、一度はキッチリ調整したパーツ同士の合いがまためちゃくちゃになっているのが分かりますね。
20130922ingram1b.jpg

各パーツの接合部を再度調整しつつ、ウサ耳をとりつけてみたのがこちら。
20130922ingram1c.jpg
パーツが収まるべきところにはまってるだけで、上の写真とはだいぶ印象が違うのではないでしょうか。
(耳のカバーが仮止めで浮いてますが(^^; というかやっぱりちょっと引いて撮るだけで別物に見えます)
改めて、いかにイングラム1号機の頭部がいかに微妙なバランスの上に成り立っているのかが分かります。

なんて思うのは好きだからですかね。
例えばRX-78ガンダムの新作プラモやフィギュアが出る度に顔がカッコイイとかカッコ悪いとか言われても正直違いがわかりませんので(もちろん比較して説明されればなるほどとは思いますが)、イングラムに興味ないひとからしたらどれも一緒に見えることでしょう。

さて、自分の中の理想のイングラムを再現!ということでやってきましたが、この辺が落としどころな気がします。
元キット自体の根本的なバランスや前回書いたようなシリーズの整合性とかもあるので、細部を気にし始めるとまだいろいろあるにはあるんですが、そこを追求するならイチから自分で作れよってハナシですからね。なんて「理想を再現!」と言っておきながら妥協するような物言いになっちゃうのもなんですが、現状のプロポーションにはかなり満足しています。
もちろん人それぞれの好みや解釈でいろいろあるでしょうが、自分的にはイングラム1号機ってこんなイメージ、という枠内にはちゃんと収まっているかんじ。

頭部を小顔にアレンジした分、ウサ耳のサイズ感が合わなくなるかも?と思っていましたが、意外と危惧したような違和感はありません。というか、頭部自体の形状ほどもともとあまり気にはならないので…。
ちょっと上下の幅が太い気もしますが、ここもシリーズでのバランス感につながるところでもあるので無理にはいじれません。無理に細くしてしまうとさらに全体のサイズ感が小さくなってしまうのと、これも気にならないので敢えて手を着けてないのですが実は後頭部がちょっと設定のバランスより小ぶりなので、そこのバランスをとるためにもウサ耳はこのぐらいボリュームがあってもいいんじゃないかと考えています。

あとでまた手を加えるところがあるかもですが、頭部自体のプロポーションは確定!として次に進みましょう。
長かった…。

さて、だいぶ顔の形を変えたので、気になるのがバイザーのクリアパーツ。
キットにはバキュームフォームのパーツが付属するのですが、多少加工したらはまることははまりました。
20130922ingram1d.jpg
ところが、ごらんのとおり前部の角度がかなり立ち上がりぎみ。ここは顔のラインに合わせてもう少し前傾して欲しいところなのですが、そうなるとクリアパーツを自作するしかなくなります。ただ、しばらく見てると「これはこれで…」という気もしてきて…。
ここは当面保留ということにしておきましょう。

次は全体のまだ荒れてる部分をキレイに処理して、一度サフ吹きです。
サフを吹くとまた全体のフォルムが分かり易くなるので、思わぬ問題点が発覚するかも知れませんね。どきどきです。
ではまた次回。

イングラム1号機-7:さらに成形 [彩工家 イングラム1号機]

さて。
WFディーラー「彩工家」さんの1/8イングラム1号機ヘッドモデルを自分好みのプロポーションに改造しながら制作中です。
しばらく息抜きしてましたが再開。

アゴの前面を少し削り、エッジが立ちすぎてる気がしてた部分を柔らかい曲線に変更しつつ、小顔に。
20130831ingram1a.jpg
設定のかんじだともう一回り小さくてもいい気はしますが…。ひとまずこれで。

そして、ちょっとドツボにはまった感があったのでいろいろ資料を見ていたところ、TV放送当時の海洋堂の1/35ソフビキットの頭部がほぼどんぴしゃ自分の好みだということを発見。原型制作は田熊勝夫さん。おそらくこれが、リボルテック・イングラムの原型モデルになったというキットでしょうか。リボは小スケールゆえにあまり参考にしてこなかったのですが、確かに好みのラインではあるなーとは思っておりましたよ。
この田熊版イングラムは、設定画の矛盾をうまく整理していて、まったく違和感がありません。と、いうことで、設定画のいいとこ取りで自分のイメージに近づける方針でしたが、田熊原型版も参考にしてエッセンスを足していきたいと思います。

資料写真を見ると、田熊版では側頭部が少し前方に向かってすぼまってる感じ。設定画でも同じようなフォルムの画稿がいくつかあるので、せっかくつないだ左右のパーツを再び切断。
20130831ingram1b.jpg
前方で最大4mmほど幅ツメして再接着しました。
併せて、上部から前方へ向けて削り込み、よりシャープでコンパクトなかんじに。

さらに、何度目か分かりませんがトサカ部にパテ盛りです。
20130831ingram1c.jpg
一度前回よりもっとスリムに成形していたのですが、再度盛ります。
側頭部の上側ラインを削ったことで、トサカの裾が描くラインが劇場1の設定の印象に近づけられるはず。

と…、一見順調なようですが、ここでハタと気付いたことが。

形状優先であちこち削ったことで、当たり前ですが全体としては元キットよりひとまわり小さくなっています。
が、このキット、以前もご紹介したとおり、2号機や3号機もシリーズで展開されているわけで、1号機だけなんか小さい、というのは非常にマズイです。慌てて、保留中の2号機を引っ張り出してきて比べてみました。

ほら。
20130831ingram1d.jpg
小さい。

でもまぁ、2号機は設定上、1号機と同型の頭部に装甲をかぶせているうえ、後頭部はイングラムより大型のヘルダイバーのパーツを強引に溶接してることになってるので、一回り大きくても不思議はありません。事実、2号機のキットのアゴ周りや、展開ギミック内部の1号機ヘッドパーツと比べるとそんなに違いはないです。
20130831ingram1e.jpg

とはいえ劇中だとそんな感じには描かれてないのでここまで差がつくと違和感ありますが…。
とりあえず、これ以上は小さくしないことにしましょう。なんなら全体に少し幅増ししてやるといいのかも知れませんが、逆に前頭部は幅ツメしてしまったばかりなのでそのセンは考えないことに。
でもトサカのパテ盛り部分をキレイに整えたら、それでひとまず形になるんではないかと。

こんなことなら1週間前のフォルムがそれはそれで一つの落としどころだったんじゃ…という気もしてきますが、アンドゥは効かないのでこのまま突っ走ります。

イングラム1号機-6:トサカと側頭部の成形 [彩工家 イングラム1号機]

現状です。
20130825ingram1a.jpg

ぱっと見どこがどう変わったのかって感じですよね。
トサカ部にパテを盛っては削り、プラ板を貼っては削り…。だいぶ調整は加わっているのですこれでも。
サイドビューに関してはこんな方向性でしょうか。正面顔がまだしっくりきてないのですが。
さらに、側頭部後端の傾斜をちょっとキツくしてみました。側頭部が小さく見えて、シャープになるハズ!?
劇場版1の設定画稿だと結構ここが傾斜してたので、それに合わせた形です。相対的に後頭部がでかく見えますが、ここはウサ耳が付けば隠れるので大丈夫かと。

いままで何度となく眺めてはきましたが、今回改めてイングラムの設定画をあれこれと見比べて、劇場版1と2で1号機頭部の形状がかなり異なってることに初めて気付きました。パーツ構成としては何も変わってないのですが、パーツごとのバランスがあちこち違うのです。
1号機頭部のデザインは旧OVA版とそれ以外と2種類しかないと思ってたのですが、とんだ思い込みでしたよ。

で、じゃぁどれを基準にするんだという話ですが、元キット自体がどれでもない感じなのと、自分の中のイメージもまた各設定画稿のある種「いいトコ取り」みたいな感じなので、その辺はまぁ柔軟にいきたいと思います。

20130825ingram1b.jpg
とりあえず今回はここまで。

大型キットの場合、肉眼ではまぁまぁに見えていても、写真に撮ると角度や距離によっては「えっ!?こんなハズでは…」っていうぐらいカッコ悪く撮れたりするんですが、上の写真はかなり肉眼のイメージに近い感じ。かつ、自分の中の1号機により近づいて参りました。
額センサー周りはもう少しスッキリしてもいいでしょうか。あとはアゴ周りをもう少しシェイプしてエッジ感を減らしてあげるといい感じになる予定です。

ちょっとここらで元キットの状態と比較。
20130825ingram1c.jpg
少し精悍な顔つきになりつつ、1号機らしい柔らかいラインも兼ね備えた感じに!…なってるといいのですが。

どうでしょうか。

イングラム1号機-5:細部のすり合わせ [彩工家 イングラム1号機]

好みによるプロポーション修正はまだ道半ばですが、構造上問題になるレベルの造形の歪みは前回まででかなり修正できました。
ただ前回も書いた通り、かなり大がかりに形状を変更したためにパーツ同士の合いが悪くなっており、せっかく歪みを補正したのに逆に個々のパーツが定まらない状態になっている箇所も。

ということで、まだずれている部分を調整しながら、細部のすり合わせをここで行います。
隙間が空いた部分にプラ板を貼り、何度もパーツを合わせてみながら地道に削って調整。

20130819ingram1a.jpg
一番の難所はやっぱり、もっとも歪みの激しかったこの前頭部と後頭部の合わせ目付近です。
どうも前頭部の位置がかっちり決まらないと思ったら耳の○パーツの形状がまだ左右ずれていたりしたので修正して前頭部の位置を決め、さらに、ざっくりサイズ感だけ合わせていた側頭部の形状も調整して左右対称に近づけました。
その上で、もともと前頭部と噛み合うように出来ている後頭部パーツの接合部の角度や深さをいじり、きちんと前頭部がセンターを向いたまま固定出来るようにします。パーツの組み合わせ上は影響がありませんが、この後頭部パーツも全体的な歪みに合わせてやや左前方へねじれているので修正が必要ですね。
外して内部メカが見えるようにできるよ、という作りのこの後頭部パーツですが、いっそ外せないようにしてしまった方がだいぶ楽にはなるのですが…。形状面で好みを優先してだいぶキットをいじってしまっているので、せめてそのあたりはキットの意図を尊重しておこうかなと思っている次第。

だいぶカッチリ組めるようになってきましたので、もう少し調整した段階で改めて、見た目の印象をいじっていくことにします。
トサカ後部のサイズ感、後頭部の歪み、そして、額周りがキマってきたので顔の全体の印象を改めて検証していく予定。
おそらくですが、顎のパーツがちょっとでかく、やや先がシャープ過ぎる気がしていますので、そのあたりが次の大工事ポイントになってくるのではないかと思います。

イングラム1号機-4:前頭部の加工 [彩工家 イングラム1号機]

2・3号機を完全放置して、すっかり1号機に夢中。

パテをもりもりしたらちょっとでかすぎた感のあったトサカ部ですが、前頭部と一体パーツだとどうにも成形しづらいことに気付きました。
20130814ingram1a.jpg

いまさらです。
パテを盛る前になんとかしとけば良かったのですが後の祭り。

悩んでてもしかたないので…
20130814ingram1b.jpg
えいっ!とばかりに3枚おろしに。
ここでまた判断ミス。
トサカ部をそぎ落とすように上下に2分割すればよかったものを、左右バラバラのパーツを繋ぐのに一苦労です。

20130814ingram1c.jpg
プラ板で繋いだ後、切断時に削れて小さくなってしまった分をプラ板積層で補完、同時に補強も兼ねてガッツリ組み合わせました。左右で大幅にサイズが違っていた側頭部のアンバランスさも改善できたので、結果オーライかな。
トサカ部をフタ状に加工して中に内部メカでも再現してやったりするのもいいんでしょうが、めんどくさいのでやりません。

仮組み。
20130814ingram1d.jpg
トサカ部を別パーツ化したことで、バランスの調整がぐっとしやすくなりました。
前回でかすぎたので全体を縮小し、額の突き出しもより控えめに。逆にちょっとトサカの高さはもう少しあってもいいかもです。

側頭部は全体に大きすぎる感じがしたので、上面を削り込んで少しコンパクトに。
20130814ingram1e.jpg
だいぶゴロっとした印象になってきました。最終的にはもう少し各部をシャープに仕上げていきたいところ。
なんとなく上の画像を見て思ったのですが、バンダイの旧1/60キットっぽくなってきましたね。
旧1/60は初めて手にしたイングラムの立体物なので、刷り込まれてるものがあるんでしょうか。

側頭部のバランス感を左右するブチ穴は、ホントはもう少し下よりにまとめてやりたいのですが、ここの修正は手間がかかりそうなので気が進みません。最後でもいいところなのでひとまず元キット通りにしておきます。
あと今日ふと思ったのは、額センサーの開口部がもしかしたら気持〜ちでかいのではないかと。次の検討課題です。

まだまだ途中ですが、バランスはだいぶ自分のイメージするイングラムに近づいてきました。
「そうそう、イングラムってこんな感じ!」みたいな。いまのところ、途中経過にはとても満足。
ただ必然的に、各パーツの合いがどんどん悪くなってるので、あとで苦労しそう。
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